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【独立開業時から取り入れてきた飲食店向けのITシステム・ツールについて】小規模飲食店にもおすすめなものタイプ別にご紹介

飲食業界向けのITシステム・ツールは、日を追うごとに様々なサービス展開が行われております。

POSレジシステム・WEB台帳・モバイル決済システム・グルメサイト…etc。

これから独立開業を予定されている方で、「どういったシステム・ツールを導入したら良いのかわからないから、過去に勤めていた飲食店で使っていたものを導入しよう」と考える方も多いのではないでしょうか。

それって本当に自分のお店に合ったシステム・ツールですか?

この記事では、飲食法人の立ち上げ経験のある私が独立開業時から取り入れてきた飲食業界向けのITシステム・ツールの中でも導入して良かったものをご紹介していきます。

目次

私が立ち上げに携わった飲食法人について

元々、別の事業を行っていたとかではなくて、完全な新規法人の1店舗目の立ち上げです。

具体的な情報は伏せますが、大まかな店舗情報は以下の通り。

  • エリア:とある地方都市
  • 席数:120席
  • 業態:居酒屋
  • 開業資金:300万円

「あれ?席数の割に資金少なくね…?」というか、規模関係なしに開業資金めちゃくちゃ少ないなと思いました笑

この資金で100席以上の居酒屋ってかなり無茶なのですが、居抜きかつ、食器・厨房機器、そのまま使えると非常に好条件だったので、なんとかなりました。

とはいえ、余裕があったわけではなかったので、少ない資金の中でも長期的に導入しておくべきシステム・ツールを精査して導入していった感じです。

飲食店独立・開業時に導入して良かったITシステム・ツール

さて、具体的にどういったITシステム・ツールを導入したのかご紹介していきます。

選定のポイント
  • 「管理が容易なもの」
  • 「長期的に見て人件費削減につながるもの」
  • 「導入・ランニングコストが安い」

システムやツールによっては、管理・運用が大変なものもありますから、無料で使えるものであってもしっかりと精査してから取り入れるようにしました。

また、コストが安い場合も同様であるため、似たようなシステムがあれば複数のシステム・ツールを比較すると良いです。

飲食店向けITシステム・ツール大きく分けると、「運営」「集客」「管理」の3種類です。

それでは具体的にどういったものを導入したのか解説していきます。

【運営部門】POSシステム・決済システム

実際に飲食店を運営していく上でオペレーションに関わるツール・システムです。

『POSレジ』USEN Register(Uレジ)【導入費用 約40万円/月15000円】

POSレジシステムとして導入したのは、タブレットで管理するUSEN Registerです。

120席ものお店でしたから、ドリンカー・キッチンへのプリンター設置・ハンディが使えるPOSレジシステムは必須でした。

ハンディやキッチンプリンターが必要ない場合には、半額の20万円程度で導入が可能なようです。
POSレジはお店に合わせたプランを提供するサービスも多いため、以下のサイトから一括見積りを取ることをおすすめします。

POSシステム比較・一括お問合せサイト

また、規模の小さなお店であれば、リクルートが提供する「Airレジ」は無料で利用できるのでおすすめです。

※「Airレジ」はキッチンプリンター・ハンディ等の機能はありません。

『クレジット決済』Airペイ(エアペイ)【導入費用 0円※プリンター代のみ】

クレジット決済システムはリクルートが提供する「Airペイ(エアペイ)」を導入しました。

Airペイ(エアペイ)」は、導入・運用費用が0円で利用可能です。

決済手数料1.08~3.24%と業界最安水準かつ、主要クレジットブランド・電子マネー決済にも対応しております。

現在では、中国最大級の決済サービス「Alipay」「WeChat pay」等のQRコード決済にも対応しており、「Airペイ(エアペイ)」だけで現金以外の決済方法のほぼ全てに対応することが出来ます。

明細を印字するプリンターですが、居酒屋業態の場合、一括払いが基本なので必須ではありません。
しかし、明細が欲しいというお客様が多かったので、導入後に追加購入しました。

印字出来れば良いので、上記のような価格の安いモバイルレシートプリンターで十分ですね。

他にもモバイル決済サービスを提供する事業者はあるので、以下の記事を参考にお店にあったものを選ぶと良いでしょう。

【集客部門】グルメサイト・ホームページ

地方都市だったので、フリーペーパーや地元紙といった広告掲載も検討したのですが、費用対効果の測定が難しいため、集客は全てWEB上(※ホットペッパーグルメのみ抱き合わせで本誌掲載しました)で行いました。

開業資金が少なかったので、短期的に利益を出す必要があったので、集客に関してはかなり費用をかけました。

媒体選定の際には、各媒体から事前にエリア平均の集客・PVといった情報を聞いておくと費用対効果の予測が立てやすいです。

ホットペッパーグルメ【月/約40万円】

地方都市はホットペッパーグルメの集客効果が高い傾向にあるため、予算をかなりかけました。

ウェブ版のみ掲載であれば半額で済みましたが、本誌掲載しないとスマホ検索で上位表示されないエリアだったのでやむを得ず。。。

当時は競合がほとんどいなかったので、ホットペッパーグルメだけで月間500万円前後の売上となる集客が出来ました

ちなみにホットペッパーグルメは営業担当が予約の取れている店舗の情報を横流しするので、周辺店舗がすぐにプラン上げてきます。

そのため、長期的に掲載すると費用対効果が悪くなる傾向にあるので、初年度のみ認知目的を含めて予算を一気にかけ、翌年以降は予算を削りました。

ぐるなび【月/約3万円】

ホットペッパーグルメと比べると、出店したエリアでの集客効果が大きなものではありませんでした。

グーグル上で「エリア+居酒屋」といった検索数の多いキーワードで上位表示されていたこと、低予算でも上位表示が出来るため、掲載しました。

月間の集客は30万円~100万円と月によってムラはありましたが、掲載費用に対して合格点の集客が出来ました。

傾向としては、宴会ニーズの集客に強く、1組辺り10名以上の団体集客に貢献してくれた印象ですね。

食べログ【無料⇒月/約2万5千円】

食べログに関しては、点数や口コミに依存する面が大きいです。

有料掲載の店舗が少ないエリアだったので、単純な平均の数字では判断が難しかったため、開業当初は無料掲載のみで運用しました。

2か月程度、無料プランで運用した後、有料プランへ切り替えました。

無料プランから有料プランへ切り替えた後は、3倍ほどのPVが伸びました。

食べログの数字の推移については以下の記事でも解説してますので、気になる方はご参照ください。

ホームページ【初期費用5万円/月1万5千円】

ホームページはお店の信頼に繋がる、リスティング広告等の毎月予算調整が出来る広告出稿の受け皿として運用しました。

また、SEOの観点でもブログ形式の記事を継続的に書くことで、長期的にお金を掛けずに集客が可能です。

自分で作ろうと思ったのですが、法人の立ち上げでやることが多かったので、知人に制作と保守・管理・運用を委託しました。

現在は無料でホームページを作れるサービスもあるので、ホームページを持っていない場合にはお試しとして使ってみても良いと思います。

集客には多少時間が掛かりますが、広告出稿やニュースリリースを継続的に行うことで月間50万円~200万円ほど集客出来ました。

売上の幅が大きいのは、月ごとに広告予算を変えたり、トレンド系の検索ワードで上位表示されると一時的に予約が伸びるからです。

リスティング広告【月5000円~10万円】

リスティング広告は、GoogleやYahooといった検索エンジン上に出稿する広告です。

ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が表示され、1クリック毎に15円~40円程度、広告費が発生します。

リスティング例

リスティング広告例

運用するにはある程度、専門知識が必要ですが、費用対効果が高く、ホームページ上にアクセスを集めることで細かいターゲット分析にも役立ちます。

グルメサイトと違って、1日単位で広告予算を設定出来るため、予算調整が効きやすく、店舗規模に合わせた広告運用が可能です。

以下の記事でも紹介しているキーワードプランナーというツールも利用できるようになるので、エリア分析や需要の高いキーワードを容易に知ることが出来ます。

グーグルマイビジネス【無料】

店舗型ビジネスでは登録必須のツールとなった「グーグルマイビジネス」。

開業したての飲食店の場合、グーグルマップで店舗情報が表示されないので、店舗から掲載依頼をする必要があります。

来店時にグーグルマップを利用する人は非常に多いので、開業に合わせて必ず登録しましょう。

最近では、ぐるなびやヒトサラ等、無料登録代行サービスを提供しているグルメサイトもあります。

登録手順は簡単ですが、よくわからない場合には掲載しているグルメサイトに相談してみてください。

グーグルマイビジネスは店名検索に加えて、店舗に関連するキーワードで検索した際に店舗情報が表示されます。

この表示順位を最適化することをMEO対策と言い、検索数の多いキーワードで上位表示されると多くのユーザーの目に触れます。

MEO対策を専門的に行う業者もありますが、詐欺まがいの業者も多いので、注意が必要です。

SNS【無料】

SNSは売り込みを嫌うため、売上に直結しづらいです。

私の場合、インスタグラムのビジネスアカウント作成に必須であったFACEBOOKページとインスタグラムのみ運用してました。

FACEBOOKページは、ホームページのお知らせやニュースリリースと連動して使用する程度でした。

飲食店の場合、視覚的に情報を伝えられるインスタグラムとの相性がよく、運用もしやすいです。

最近では、より視覚的な情報を伝えられるyoutubeを活用しているお店もありますね。

SNSは、ブランディングの側面が強いので、継続的に運用できるお店に合ったものを選びましょう。

【管理部門】売上管理システム・WEB台帳システム

仕入れ金額や売上といった経営に関わる売上管理や予約を管理するWEB台帳システムです。

『POSレジ』USEN Register(Uレジ)【導入費用 約40万円/月15000円】

上述した運営部門でご紹介した「USEN Register(Uレジ)」は、POSレジシステムなので売上管理システムとしても機能します。

メニュー登録時に、原価を入力することで粗利がすぐにわかったり、ABC分析からメニュー改善に役立てることが出来ます。

ただし、原価はあくまでレシピ通りの理論値なので、実際にはロスが出る等、正確な数字ではありません。

そのため、正確な利益計算を行うためにエクセルで管理表を作成し、食材・ドリンク・人件費・売上等を管理してました。

POSレジはお店に合わせたプランを提供するサービスも多いため、以下のサイトから一括見積りを取ることをおすすめします。

また、ハンディやキッチンプリンターなどテーブルオーダー機能が不要な場合には、無料レジアプリ「Airレジ」で充分です。

『表計算ソフト』エクセル【年/約1万3千円】

飲食店に特化したツールではありませんが、売上や人件費等、様々な数字管理にはエクセルを使用しておりました。

事前に管理表を作って、営業終わりに簡単な打ち込みを行っておりました。

この管理についてはPOSレジや専用アプリでも可能ですが、必要な機能すべてを一見管理できるものがなかったので、エクセルを使用してました。

管理表で管理した項目は以下のようなものが挙げられます。

  • 売上
  • 仕入れ先別の食材費
  • アルバイト人件費
  • 社員人件費
  • シフト
  • 集客経路別の売上
  • 利用プラン別の売上

大変なようですが、事前に数式を組んでいるため、慣れれば一日10分程度の作業です。
また、細かい数字入力を毎日行うことで、日々どこが圧迫しているのかなど、運営の問題点にいち早く気づくことが出来ます。

『WEB台帳システム』 レストランボード【無料】

開業当初は、予約管理としてリクルートが提供するWEB台帳システム「レストランボード」を使用しておりました。

無料で利用出来、機能性も充分なので、多くの小規模飲食店にとって満足できる使用感だと思います。

リクルートが提供しているため、ホットペッパーグルメとの連携機能が充実しております。

例えば、ホットペッパーグルメの予約を自動で取り込んでくれたり、即予約在庫を落としてくれる等の機能があります。

また、業務サポートパックというリクルートが推しているサービスを利用することで、メルマガ配信やホームページ作成といった拡張機能を利用することが出来ます。

『WEB台帳システム』 ebica(エビカ)【月/約1万5千円】

正確には開業時ではないのですが、レストランボードを2か月ほど使用した後に「ebica(エビカ)」に切り替えました。

理由としては、「ebica(エビカ)」は、主要グルメサイトの即予約を一元管理できるからです。

ebica(エビカ)で即予約が管理可能なグルメサイト
  • ホットペッパーグルメ
  • 食べログ
  • ぐるなび
  • レッティ
  • 一休.com
  • OZmall
  • OpenTable
  • ヒトサラ
  • Yahoo!ダイニング

レストランボードの場合、ホットペッパーグルメのみ連携可能ですが、ぐるなびや食べログといった競合グルメサイトの即予約管理は出来ません。

また、人数変更やキャンセル処理を忘れてしまうと無駄なネット予約手数料が発生してしまいますが、そういった処理もebica上で操作が可能です。

さらにUSEN Register(Uレジ)との連携も可能なため、リアルタイムの空き状況に合わせた即予約受付が可能です。

「ebica(エビカ)」と連携可能なPOSレジシステム
  • POS+
  • USEN Register
  • NEC
  • 東芝テック株式会社

多くのグルメサイトでは、即予約受付状況に応じて優先表示される検索機能が実装されているため、「ebica(エビカ)」を利用することで集客数のアップにも繋がります。

ちなみに現在は料金形態が変わっており以下の通り、

2019年8月現在の「ebica(エビカ)」の利用料金
  • 初期導入費用:55,000円(税込)
  • 基本利用のみ22,000円(税込)/月
  • 媒体連携付き27,500円(税込)/月
  • 媒体+POS連携33,000円(税込)/月

決して安くはありませんが、

  • グルメサイトの集客力最大化
  • 人数変更・キャンセル処理漏れ
  • 予約ブッキング・バッティング対策

など、主要グルメサイトの即予約を一元管理出来ることで様々なメリットがあるわけです。

まとめ

開業当初の飲食店向けシステム・ツールの選ぶポイント
  • 管理が容易なもの
  • 長期的に見て人件費削減につながるもの
  • 導入・ランニングコストが安い

以上、私が飲食店開業の際に導入した飲食店向けシステム・ツールのご紹介でした。

飲食店に特化したシステム・ツールは様々ですが、開業当初に導入するものは「管理が容易なもの」「長期的に見て人件費削減につながるもの」「導入・ランニングコストが安い」この3点を重視して選ぶようにしましょう。

気になることがあれば、お気軽にコメントからご質問ください。

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