グルメサイトの集客力アップする上で見直しておきたい3つのポイント

グルメサイトに掲載したけど、費用対効果に見合った成果が出なくて困っている、そんなお悩みを持った飲食店も多いはず。
グルメサイトからの集客をもっと上げたいけど、何をしたら良いのかわからないという飲食店様に向けて、グルメサイトからの集客を増やすためのポイントを3つ説明します。
グルメサイトへユーザーが訪れる導線を知る
グルメサイトに限られず、ウェブサイトへ訪れるユーザーの多くがグーグル・ヤフーの検索エンジンを利用しています。
主要3サイトの流入経路は以下の通り
全てのサイトにおいて半分以上が検索エンジンからのアクセスするユーザーが多いことがわかりますね。
グルメサイトからの集客を最大化する3つのポイントとは
どのグルメサイトにも共通して着目する必要のあるポイントは以下の通りです。
- キーワード選定
- 写真
- メニュー・設備・サービス
その①:キーワード選定
上述の通り、グルメサイトへ訪れる多くのユーザーは、googleやyahooを利用していることがわかります。
つまり、「検索数が多く」、検索結果に上位表示されるグルメサイトのコンテンツ(ページ)を知る必要があります。
企画・販促力まとめ
飲食業界で検索数の多いキーワードの特徴としては以下の通り
- エリア:新宿、渋谷、東京など
- 業態:居酒屋、イタリアン、焼肉、和食など
- シーン:ランチ、ディナーなど
- 料理:しゃぶしゃぶ、鍋、寿司など
エリアによって検索数は異なります。例えば、東京都内のターミナルエリアと地方の田舎町では検索するユーザー数が大きくことなりますし、そのエリアの特産品やご当地グルメがあれば、検索数が多い傾向にあります。
飲食店を探すユーザーの多くは「エリア+〇〇」のように、「場所」と「目的」を組み合わせた2単語以上での検索を行います。
※この「目的」のみの1単語での検索数も多く、検索結果は位置情報よります。
注意点として検索数が多いキーワードであっても、検索結果にグルメサイトのコンテンツが表示されなければ意味がありません。
自分でgoogle(yahoo)上で検索を行い、検索結果に表示されているサイトとそのサイトのコンテンツ(ページ)を把握するようにしましょう。
※yahooの検索結果は、googleの検索システムを利用
キーワード検索数を調べる方法
気になるキーワードの検索数を調べるには「キーワードプランナー」というグーグルが提供するツールがおすすめです。
グーグル公式ツール「キーワードプランナー」
キーワードプランナーで調べられること
- 月間の検索数
- 関連の高いキーワードの検索数
- リスティング広告の競合性・入札単価
主に上記です。
ほぼモザイクなので、キャプチャを貼る必要があるのか疑問ですが、キーワードプランナーの利用ページです。
キーワードプランナーの利用には、「リスティング広告」や「ディスプレイ広告」といったグーグル上での広告出稿が必要です。
厳密に言うと、広告出稿を行わなくてもキーワードプランナーを利用することが出来ますが、「1000~1万」「1万~10万」とかなりざっくりとした検索数の調査しか行えません。
グーグルでの広告出稿は1円から行うこと出来、一定額課金することで詳細の検索数が表示されます。
厳密にいくらというのは公表していませんが、月間6000円前後から数字が表示されるそうです(僕の場合、月間20万円ほど運用しています)。
グーグル広告については、説明が長くなるため、別の記事で紹介しようと思います。
課金はしたくない、よくわからないという方には次に紹介する「aramakijake.jp/」というサイトから検索数を調べることが出来ます。
検索数予測ツール「aramakijake.jp」
aramakijake.jpは、SEO対策を請け負うDevoという企業が無料公開している検索数予測ツールです。
登録作業や広告出稿等がないため、誰でも簡単に利用することが出来ます。
ただし、時期や位置情報といったターゲットを絞った検索数を調べることが出来ません。そのため季節的に検索数が伸びるキーワードを調べることには向いておりません。
季節的に需要が伸びるキーワード例
- 忘年会
- 鍋
- ビアガーデン
- バーベキュー
- クリスマス
- ハロウィン
「aramakijake.jp」を利用する場合は、季節やトレンドの影響を受けにくいキーワード調査向きと言えます。
キーワード選定ツールのまとめ
- キーワードプランナー:グーグルに広告出稿を行うことで、時期やエリアを絞った検索数を調べることが出来る
- aramakijake.jp:登録作業がいらず、無料で利用出来る。大まかなキーワード検索数を把握できる
ウェブ上での集客指標として「検索数」は最も重要です。飲食業界は季節やトレンドによる需要に対応することで、大きく売上を伸ばす機会を得られます。
そのため、google広告を出稿し、キーワードプランナー利用出来るようにしておくことをおすすめします。
キーワードの見つけ方
お客様の目的(需要)の多くは、5W1H(「いつ(when)」「誰が(who)」「どこで(where)」「何を(what)」「なぜ(why)」「どのように(how)」)で求めることが出来ます。
飲食店における5W1H
- いつ:ランチ・ディナー・深夜といった時間帯
- 誰が:性別や年齢層、年収や職業といったターゲット層
- どこで:店舗のエリア、居酒屋・バルといった業態
- 何を:宴会やパーティ、接待、会食といったシーン、焼肉や寿司といった料理など目的
- なぜ:お店を利用する理由
- どのように:コースや飲み放題など利用方法、個室や貸切といったお客様の希望
例として当て込むと下記の通り
5W1Hの具体例
- いつ:ディナー
- 誰が:20代前半・女性・OL
- どこで:新宿駅東口・居酒屋
- 何を:誕生日パーティ・しゃぶしゃぶを食べたい
- なぜ:学生時代からの女性友達の誕生日を祝いたい、しゃぶしゃぶが好きだから
- どのように:6名利用なので予算が決まったコース希望・出来れば個室で利用したい
5W1Hを当て込んだら、そこから関連するキーワードを書き出していきます
- ディナー
- 新宿
- 新宿駅
- 新宿駅東口
- 居酒屋
- 誕生日
- 誕生日パーティ
- しゃぶしゃぶ
- 豚しゃぶ
- 牛しゃぶ
- 女子会<
- 個室
- 飲み放題
調べる際のポイントとしては「1単語(居酒屋)」、「2単語(新宿+しゃぶしゃぶ)」、「3単語(新宿+居酒屋+しゃぶしゃぶ)」など複数のキーワードを組み合わせて調べます。
検索需要の高いキーワードが見つからない場合は、そもそも需要がない可能性が高いため、「5W1H」の見直しをすることをおすすめします。
キーワードを決めたら、グルメサイト内で上位表示させる
需要のある検索キーワードを把握したら、実際にそのキーワードでgoogle検索を行ってみましょう。
今回は「新宿 居酒屋」というキーワードで検索してみます。
まず、検索すると広告とキーワードに該当するマップ情報が表示されます。
注目すべきはマップ情報の下に表示されるウェブサイトの一覧です。
ぐるなびや食べログ、ホットペッパーといった主要グルメサイトが表示されているのがわかります。
重要なのは、検索キーワードで表示されているグルメサイトをクリックし、そのサイト内で上位に表示させることです。
上記は、「新宿 居酒屋」というキーワードでグーグル上に表示されているぐるなびのリンク先ページです。
多くのグルメサイトは、キーワードに沿ったサイト内検索一覧画面が表示され、1ページ辺り20店舗表示されております。
この画面上で上位に表示されればされるほど、クリック率は高い傾向にあります。
グーグルやヤフーといった検索エンジンでのビッグワードでの上位表示は非常に難しいですが、グルメサイト内での上位表示は掲載費・ページ編集によって可能な場合がほとんどです。
媒体毎に上位表示の方法は異なりますので、別の記事にて媒体毎の上位表示対策については、別の記事で説明したいと思います。
キーワード選定のまとめ
- 検索数の高いキーワードを知る
- 検索結果で上位表示されているサイト、そのページを知る
- 上位表示されているページ内で上位表示を行う
その②:写真
2019年現在、主要グルメサイト上では、大きく分けて「文字」「写真」の2つのみから構成されております。
数ある飲食店の中からユーザーがお店に興味を持つ要素として「写真」は非常に重要です。
極端な例ですが、訪れたことのない飲食店を探す際に「文字」だけで、お店の雰囲気や料理をどの程度イメージ出来るでしょうか。
また、写真は「文字」では表現できない視覚情報を伝えることが出来るため、新たな目的や需要を持たせることが出来るのです。
上記は、ホットペッパーの「新宿 居酒屋」でのお店一覧ページです。
検索エンジンで「新宿 居酒屋」と検索した際に、上位表示されているホットペッパーの店舗一覧ページです。
人は、視覚から情報を得る時に、左上から目線が動きます。そのため、グルメサイトの店舗一覧ページは左側に写真を配置していることがほとんどです。
※スマホで閲覧した場合はレイアウトが変わりますが、画面が小さいため、より写真に注目が集まります。
そのため、写真は、ページへユーザーを誘いこむ上で最も大事な要素です。
また、店舗ページで最も見られるのは、写真ページです。グルメサイトにおける写真の役割は「ページへ誘い込む」「予約・問い合わせへ繋げる」この2点に大きく影響を与えます。
プロのカメラマンに写真を撮ってもらおう
グルメサイトでアクセスや予約数が上位の店舗の多くは、プロのカメラマンに撮影を委託してます。
良い写真を撮る上で欠かせないのが調光です。料理を始めとした物撮りを行う際には、照明機器が必須であり、光の当て方一つで写真映りは驚くほど変わります。
プロカメラマンの撮影料
撮影をプロに委託する場合、カット数単位・時間単位のいずれかで料金が決まります。
- カット数:1カットにつき〇〇円
- 時間;1時間につき〇〇円
どちらが良いかは好みですが、自分が撮影を監修する際は時間単価で依頼することが多いです。
理由としては、一度の撮影で多くの写真の撮ってもらうことが出来る、撮影スケジュールを組みやすいという2点からですね。
相場としては、カメラマンの技術によりますが、1時間辺り1万円以内が妥当です。
プロカメラマンの探し方
自分の場合、信頼できるプロのカメラマンに委託してます。
そういった委託先がない場合は、「紹介」「撮影スタジオ」「相見積りサイト」で探します。
グルメサイトでしっかりと集客出来ている飲食店から紹介してもらうのが安心ですが、いずれにしても、過去の撮影実績としてどういった写真を撮れるのか確認しておくことをおすすめします。
また、カメラマンの腕はピンキリのため、一人ではなく、何人か実際に撮影してもらった方が良いですね。
どういう写真を撮るべき
- 空間:内観・外観
- メニュー:料理・ドリンク
- コース:料理の集合
- イメージ:お店の特徴を伝える写真
空間や料理といったものはもちろん、お店の特徴をしっかりと伝える特徴を表す写真撮影も行った方が良いです。
これはお店によって異なりますが、例としてシュラスコがウリのお店の場合、エリアによってはシュラスコがわからない人も多いと思います。
そのため、シュラスコを専用のロースターで焼いているイメージカットや、提供時にお客様にカットしているイメージカット等があると、どういった料理なのか伝わりやすいですよね。
また、ビアガーデンのようなイベント要素の強い業態であれば、実際にお客様が飲み食いしている様子や乾杯しているような和気あいあいとしたイメージカットは反響が高いです。
グルメサイトで集客効果の高い飲食店のグルメサイトのページを確認し、真似してみることから始めると良いでしょう。
グルメサイトの撮影サービスはおすすめ出来ません
ぐるなびやホットペッパーでは撮影を請け負うサービスを行っておりますが、基本的に利用しない方が良いです。
理由は以下の通り
- ホットペッパー:撮影機材・技術力不足。店舗側に権利がない
- ぐるなび:店舗側に権利がない
ホットペッパーに関しては、プロのカメラマンが撮影をしてくれる場合と営業担当が撮影を行う場合があります。どちらの場合でも、使用するカメラや照明機材を指定されており、あまり良い写真ではありません。
また、グルメサイトに撮影依頼をすると、写真の権利はグルメサイト側にあるため、他のグルメサイトでの使用制限や印刷物での使用を認めないといった制約がある場合もあります。
写真についてのまとめ
- 委託前に過去の撮影実績を確認する
- 撮影費用の相場は1時間/~1万円
- お店の雰囲気、料理など伝えるべき情報は全て撮影する
その③:企画・販促力
グルメサイトに限らず、お客様を呼び寄せるには、そのお店の魅力つまりは周辺店舗との差別化ポイントが必要です。
コンセプトを軸に、提供する料理やドリンク、内装、サービスに至るまで様々です。
こういった魅力となるポイントを作り出すには、商品の企画力や売り方を工夫する販促力が必要です。
お店の強みを明確に
知り合いでも友人でも自分のお店ってどんなお店か伝えることって出来ますか?
例えば「安くて旨い居酒屋」と言われても、ざっくりしすぎて行きたいとは思えませんよね。
実際に自分がやっているお店がどういったお店であるのか魅力的に伝えることが出来なければ、どういった広告を出稿しても集客効果を得ることが出来ません。
まずは根幹の部分であるコンセプトを決め、そのコンセプトを軸とした商品企画・開発、販売促進を行う必要があります。
検索したユーザーが求めるものを形にする
お店を探しているユーザーが求めているものを具体的にリストアップし、そのユーザーのニーズに合わせた販促・写真・文章を打ち出していきます。
例えば、「新宿 誕生日 貸切」というキーワードで検索したユーザーの場合、以下のような利用シーン・ターゲットを想定します。

上述のような場合、ユーザーが求めるものは以下の通り
- 空間…30人前後でも貸切対応可能。
- サービス・プラン…誕生日ケーキや花束の用意。また、貸切利用なのでビュッフェプランなど。
- 設備…マイクやプロジェクターなど
それぞれについて掘り下げていきます。
空間
誕生日パーティといっても利用可能な人数は、その時によって様々です。
利用出来る規模もお店によって異なりますが、着席利用の場合と立食利用の場合では収容人数は異なります。
お店の造りにもよりますが、
- 最低貸切人数
- 着席時の最大利用可能人数
- 立食時の最大利用可能人数
上記、三点は必ず記載しましょう。
また、利用者の年齢層や性別等によって求める空間・雰囲気は異なります。若い女性を中心とした利用であれば、「おしゃれな雰囲気のバル」が好まれるわけですが、年齢の高い男性であれば「落ち着いた雰囲気のお店」が好まれやすいです。
そのため、空間・雰囲気が伝わる写真の掲載も必須です。実際に利用している様子のイメージカット等もあると、実際の利用状況を想像しやすいです。
サービス・プラン
ターゲットが予約・問い合わせといった成約面に大きく関わるポイントです。
例えば、「誕生日パーティ」の利用を促進する上での販売促進として「誕生日向けコース」「誕生日向けサービス(クーポン)」を打ち出しましょう。
ただし、競合となる周辺店舗の打ち出しをしっかり確認しておきましょう。
多くのお店で「メッセージ入りデザートプレート無料贈呈」というようなクーポンを打っているので、同じような内容では落としどころとしては少し弱いです。
グレードを上げて「ホールケーキ」「花束」「名前入り記念ボトル」のような独自性の高いサプライズ特典を用意することで、競合との差別化を図ることが出来ます。
また、貸切といった大人数での利用を狙うのであれば、「ビュッフェプラン」等も反響が高い販促です。
設備
貸切利用ではマイクやプロジェクター、音響設備等が使えるお店を探している人も多くいます。
「貸切での誕生日パーティ」を例として挙げておりますが、「接待・会食」シーンであれば、完全個室を求めるユーザーが多いです。
もちろん設備面を全く気にしないターゲットもいるため、狙うキーワードによりますが、差別化ポイントととして、設備面での需要も考えておくと良いでしょう。
企画・販促力まとめ
今回は「誕生日 貸切」とシーンをターゲットとした例としてご紹介しました。
この他にも「しゃぶしゃぶ」「寿司」といった料理で検索するユーザーも多くいます。そういった場合は、メニューの企画・開発力、販促力が求められます。
狙うキーワードに合わせて、周辺店舗との差別化ポイントを明確にし、選ばれる仕組み作りが重要です。
この記事のまとめ
グルメサイトでの集客最大化のポイントについてご紹介しましたが、いかがでしょうか。
正直なところ、飲食店によるところが多いため、この記事でお伝えできるのは、グルメサイトの集客力を上げる上での大まかな部分です。
エリアや業態によって、取り組むべきポイントは異なりますが、この記事を参考にしつつ、グルメサイトに掲載する情報や流入経路を見直してみてください。
具体的にわからないことや気になることがあれば、コメントでも気軽に質問してもらえればと思います。
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