PayPay、有料化後の決済手数料は1.60または1.98%|2021年10月1日以降の変更点を徹底解説

2021年9月11日お店のキャッシュレス導入PayPay

「2021年9月末まで決済手数料が無料」という触れ込みで街のお店の導入を進めてきた『PayPay(ペイペイ)』。

2021年10月1日から決済手数料が有料となり、加盟店の契約内容に応じて1.60%または1.98%のいずれかが適用されます。

また、PayPay決済分の売上金の入金サイクル、入金手数料が変更となりました。

この記事でわかること

  • PayPay加盟店の2021年10月以降の2つの変更点
  • PayPay加盟店向け新キャンペーン※現在は終了

この記事では、上記2点について解説していきます。

本記事で解説する内容は、PayPay加盟店公式サイトから直接契約している場合に限ります。Airペイ』や『stera pack 』など決済代行サービス経由で導入している場合は対象外です。

これらの決済代行サービスを利用している場合でも、PayPay加盟店公式サイトから直接契約できるので、少しでもお得に運用したい方は公式サイトから申し込みしてみてください。

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PayPay加盟店に2021年10月から適用される2つの変更点

2021年10月から適用される決済手数料の有料化と併せて、売上金の入金サイクル・入金手数料も変更となります。

2つの変更点
  • 【決済手数料の有料化】1.60%または1.98%
  • 【入金サイクルの変更】入金手数料は金融機関を問わず無料

それぞれの変更点や決済手数料の料率の適用条件など、詳しく解説していきます。

【決済手数料の有料化】1.60%または1.98%

2021年10月1日より、『PayPay(ペイペイ)』の決済手数料は以下となります。

  • PayPayマイストアライトプラン加入:1.60%
  • PayPayマイストアライトプラン未加入の場合:1.98%

「PayPayマイストア ライトプラン(1980円/月)とは、PayPayアプリ内でクーポン配信が可能になる店舗向けの月額制サービスです。

クーポン配信の有無に関わらず、「PayPayマイストア ライトプラン(1980円/月)に加入しておくことで1.60%の決済手数料が適用されます。

翌月1日から1.60%の決済手数料が適用されるには、毎月19日までに「PayPayマイストア ライトプラン」加入の申し込みが必要です。20日以降だと翌々月1日からの適用となるため、ご注意ください。

例.10月1日から適用したい場合は9月19日までに加入申し込み
例.11月1日から適用したい場合は10月19日までに加入申し込み

未加入に比べて、0.38%低い料率が適用されるわけですが、『PayPay(ペイペイ)の決済額が少ないと月額費用がかかる分、毎月のコストが高くなってしまいます。

この境となる月間の決済額は約52万円です。

計算式は以下の通り。

1980円(PayPayマイストア ライトプランの月額費用)÷0.39%(決済手数料の差額)=521,052円(決済額の分岐点)

決済額によるコストの違いは以下の通りです。

決済額 決済手数料1.60% 決済手数料1.98%
10万円 1600円(決済手数料)+1980円(月額費用)=3580円 1980円
25万円 4000円(決済手数料)+1980円(月額費用)=5980円 4950円
50万円 8000円(決済手数料)+1980円(月額費用)=9980円 9900円
75万円 12000円(決済手数料)+1980円(月額費用)=13980円 14850円
100万円 16000円(決済手数料)+1980円(月額費用)=17980円 19800円

つまり、PayPayでクーポン配信を行う予定がない場合、毎月の『PayPay(ペイペイ)』決済額が52万円未満のお店は、「PayPayマイストア ライトプラン」に加入しない方がお得です。

【入金サイクルの変更】入金手数料は金融機関を問わず無料

2021年9月末までは、売上金の入金先をPayPay銀行の口座に指定した場合と、他行の口座に指定した場合で入金サイクルや手数料に違いがありました。

2021年9月末までの売上金の入金サイクル・手数料
入金手数料 入金サイクル
PayPay銀行の口座 無料 累計決済金額・曜日・祝日を問わず、翌日入金
他行の口座 都度入金 1回辺り105円(税込) 振込可能額が1万円を超えた翌々営業日入金
月1回 無料 月末締め翌営業日入金

上記の通り、PayPay銀行の口座を入金先に指定した場合、入金サイクル・手数料ともに優遇されておりました。

しかし、2021年10月以降は、金融機関を問わず入金手数料は無料月1回の入金に変更されます。

2021年10月以降の売上金の入金サイクル・手数料
入金手数料 入金サイクル
金融機関を問わず 無料 月1回(月末締め翌営業日入金)

では、「PayPay銀行を入金先に指定するメリットは全くないのか」というとそんなことはありません。

入金サイクルが月1回に統一された代わりに、すぐに入金が必要な際に便利な「早期振込サービス」が追加されます。

「早期振込サービス」は、都度入金自動入金の2つのサービスが提供されます。

2つの早期振込サービス
  • 都度入金…加盟店向け管理画面上から振込申請を行うと最短翌日に入金される。
  • 自動入金…振込可能額が3万円を超えると振込申請不要で最短翌日に入金される。

「都度入金」の利用には、事前申し込みは必要ありませんが、「自動入金」の利用には別途申し込みが必要です。

また、「早期振込サービス」は、入金手数料とサービス利用料が発生します。この際、入金先をPayPay銀行の口座に指定していると、入金手数料が安くなります

早期振込サービスの料金
サービス利用料 入金手数料
都度入金 0%(2022年4月以降は0.38%予定) PayPay銀行の口座は20円(税別)
他行の口座は200円(税別)
自動入金 入金額の0.38%

便利なサービスではありますが、手数料がネックです。

とくに自動入金は「入金額に対して0.38%のサービス利用料」が掛かり、年間を通して利用すると決済額によっては結構な金額が取られてしまいます。

サービス利用料のシミュレーション
入金額 サービス利用料
100万円 3800円
500万円 19000円
1000万円 38000円

特別な事情があって「現金化のサイクルを早くしたい」「すぐに現金が必要」という場合は、少し面倒かもしれませんが、都度申請の利用がおすすめです。

また、PayPay銀行の事業者用口座を開設することで、入金手数料を大幅に抑えることができるので、「早期振込サービス」を使う予定があれば、以下から申し込みしておくと良いでしょう。

【無料】PayPay銀行の事業用口座開設はこちら

【※現在は受付終了】決済額の3%キャッシュバックキャンペーンの実施

決済手数料の有料化に伴い、『3%振り込みますキャンペーン!』が実施されました。

『3%振り込みますキャンペーン!』は10月19日をもって、受付終了しました。

「PayPayマイストア ライトプラン」に加入することで、PayPay決済額の3%がキャッシュバックされるというものです。

例えば、

対象期間内に累計1000万円のPayPay決済があった場合、30万円キャッシュバックされる

といった形です。

キャンペーンの詳細は以下の通りです。

9月19日までの申し込み 10月19日までの申し込み
キャッシュバック対象 10月1日~翌年3月末までのPayPay決済 11月1日~翌年3月末までのPayPay決済
キャッシュバック割合 PayPay決済額の3%
キャッシュバック上限 100万円まで
※1法人および1個人事業主あたり
※決済額換算で約3333万円
キャッシュバック予定日 2022年4~6月末までの間に一括振込
PayPay加盟店向けキャンペーンの公式情報はこちら

月額費用・決済手数料の差額分が利益になる決済額はいくら?

「PayPayマイストアライトプラン」に加入した場合の決済手数料は1.60%なので、差額の1.40%がお店の利益になるわけです。

厳密には、「PayPayマイストアライトプラン」の月額費用1980円が毎月掛かるので、この費用を差し引いた分が利益です。

では、具体的に「決済額がいくらあるとどのくらいお得なのか」というと以下の通りです。

キャンペーン シミュレーション
月間決済額 決済手数料(1.60%) キャッシュバック(3%) 月額費用 実質決済手数料
58,580円 937円 1757円 1980円
※2ヶ月間無料のトライアルキャンペーンあり
1160円 1.98%
100,000円 1600円 3000円 580円 0.58%
141,430円 2263円 4243円 0円 0.00%
250,000円 4000円 7500円 -1520円 -0.61%
500,000円 8000円 15000円 -5020円 -1.00%
750,000円 12000円 22500円 -8520円 -1.14%
1,000,000円 16000円 30000円 -12020円 -1.20%

キャンペーン利用でお得になる境目の決済額は以下の2つです。

  • 月間PayPay決済額【58,580円】:ライトプラン未加入時の決済手数料1.98%と横並び
  • 月間PayPay決済額【141,430円】:決済手数料が実質無料!ここからは決済額多ければ多いほど利益になる

また、『3%振り込みますキャンペーン!』以外にもお得な加盟店向けキャンペーンを実施しております。

その他のPayPay加盟店向けキャンペーン
  • ストアページ作成で2000円キャンペーン…PayPayアプリ内に表示可能なストアページを作成(無料)すると2000円がもらえる
  • 「PayPayマイストア」トライアルキャンペーン…ライトプラン加入時に掛かる初期費用1980円と月額費用1980円2ヶ月分が無料

これらすべてのキャンペーンを併用することが可能なので、めちゃくちゃお得です。

【導入無料】PayPayの加盟店申し込みはこちらから

キャンペーンの注意点やデメリットは?

非常にお得な『3%振り込みますキャンペーン!』ですが、いくつか注意点があります。

5つの注意点
  • 年商100億円以上の法人は対象外
  • LINE PayやALIPAYなどPayPay以外の決済分は対象外
  • キャンペーン対象期間中にライトプランを解約すると対象外になる
  • キャッシュバック上限である100万円は、1店舗あたりではなく、1事業者あたり
  • 複数店舗で契約している場合は、すべての契約店舗で『ライトプラン』への加入が必要

上述の通り、個人店や中小企業を対象としたキャンペーンであることがわかります。

また、キャッシュバック上限は店舗数に関わらず、1事業者あたり100万円ですが、決済額に換算すると、5~6ヶ月累計で約3,333万円です。

PayPay(ペイペイ)』で決済した売上のみで約3333万円なので、よほどPayPay(ペイペイ)決済が多い場合を除いて、数店舗経営していて上限に届くかどうかといった感じなので、条件面は決して悪くないでしょう。

これから『PayPay(ペイペイ)』を導入するという方は、以下から加盟店契約とキャンペーン申し込みを行うことが可能です。

【導入無料】PayPayの加盟店申し込みはこちらから

【まとめ】2021年10月以降のPayPayはここが変わる

2021年10月以降のPayPayはここが変わる

  • 決済手数料は月額プラン加入で1.60%未加入で1.98%
  • 入金サイクルが月1回手数料は無料に!早期振込サービス利用で最短翌日入金

2021年9月末をもって、決済手数料無料キャンペーンが終了する『PayPay(ペイペイ)』。

無料期間終了後は、カード決済よりは安価な料率設定になるだろうとは思っていましたが、まさか、決済額によって利益が出るキャンペーンの実施とは驚きです。

というのも、『PayPay(ペイペイ)』は、利用者・加盟店双方の獲得のため、2018年に登場してから3年間で1931億円もの赤字を垂れ流しているからです。

PayPay(ペイペイ)』が決済手数料を無料にしたことで、競合も同じように無料したり、『auPAY』に至っては無料期間終了後の手数料を当初予定していた3.25%から2.60%に引き下げるなど、競合に対して影響を与えております。

こうした影響はQRコード決済のみならず、カード決済の手数料引き下げなどキャッシュレス決済全体に広がる可能性が大いにあるので、今後の動向にも期待したいところですね。