カード手数料がもっとも安いお得な決済サービスはこれ!~決済手数料比較から徹底解説~

そんなお悩みをお持ちの事業者の方に向けて、決済手数料が安い決済サービス7社を紹介していきます。
この記事では、クレジットカードの決済手数料相場やカードブランドのシェアといった基礎知識からカードブランド別に決済サービス7社の決済手数料を比較し、もっとも決済手数料が安い決済サービスを解説していきます。
時間がなく、結論だけ知りたいという方は「結局のところ、決済手数料がもっとも安い決済サービスはどれ?」からご覧ください。
目次
クレジットカードの決済手数料が安い7社の決済サービス
これまでクレジットカードの決済手数料は、事業者規模や年間の決済額、業種、取り扱い商品などによって、店舗ごとに定められることが一般的でした。
この場合、審査に時間や手間が掛かるため、個人事業主や中小企業など売上規模の小さい事業者の場合、決済手数料は4~7%と高く設定されることも少なくありませんでした。
最近では、一律の決済手数料でサービス提供することで、導入や運用に掛かるコストを削減し、事業者規模や決済額に関わらず2~3%の決済手数料でカード決済を導入できるものも増えてきました。
具体的には、以下の7社の決済サービスが挙げられます。
決済手数料 | 導入費用 | 月額費用 | |
---|---|---|---|
stera pack
![]() |
2.80~3.74% | 無料 | 3,300円/月 |
VEGA3000 | 3.24~3.74% | 無料 | 無料 |
Airペイ![]() |
1.08~3.74% | 無料 | 無料 |
Square |
3.25~3.95% | 7980円~ ※カードリーダーを使用しない場合は無料 |
無料 |
STORES 決済 (旧:Coiney)![]() |
1.98~3.74% | 実質無料 | 無料 |
楽天ペイ | 3.24 ~3.74% ※QRコード決済『楽天ペイ』決済分のみ全額キャッシュバック(2022年9月末まで) | 無料キャンペーン中 | 無料 |
Times Pay | 3.24 ~3.74% | 38,000円(税込) | 無料 |
※導入費用が実質無料のサービスは、スマホやタブレットなど周辺機器を店舗側で用意する必要があります。
一律の決済手数料でサービスを提供するものの多くは、モバイル端末(スマホまたはタブレット)とカードリーダーを接続して、決済処理を行う「モバイル決済サービス」です。
しかし、こうしたモバイル決済サービスの動きに合わせて、JCB出資の決済代行会社JMSの『VEGA3000』や、三井住友グループの『stera pack
』といった高機能なマルチ決済端末でも事業者規模を問わず一律の決済手数料でサービスを提供するようになりました。


上記、2つの決済サービスは導入時に端末が無料提供されるため、導入費用が一切掛かりません。
「モバイル決済サービス」の多くは、カードリーダーを無料提供しているものの、モバイル端末(スマホまたはタブレット)など周辺機器を店舗側で用意する必要があるため、導入費用や手間をかけたくない場合には、『VEGA3000』『stera pack
』がおすすめです。
クレジットカード決済の手数料相場
カード決済の決済手数料相場は、決済ブランド毎に異なります。
- VISA、Mastercard⇒3.24%~3.25%
- AMEX⇒3.24~3.74%
- JCB⇒3.74~3.95%
- Diners Club/Discover/銀聯⇒3.25%~3.74%
決済手数料は、VISA、Mastercardが最も低く、JCBが最も高いです。
決済ブランド別の国内シェア(利用率)
カード決済に限らず、キャッシュレス決済を導入する上で大切なのは使われる決済方法にしっかり対応するということです。
キャッシュレス対応の最大の目的は、お客様の利便性を高めることでの売上アップなので、人気のないキャッシュレス決済に対応してもあまり意味がありません。
日本国内における国際ブランドのシェアは以下の通りです。
国際ブランド | 国内のシェア |
---|---|
VISA | 55% |
JCB | 30% |
MasterCard | 12% |
AMEX | 2% |
ダイナースクラブ | 1%以下 |
銀聯 | 1%以下 |
Discover | -※ |
出典:「クレジットカード利用実態調査」の結果を公表
※Discoverは国内発行不可のため、調査対象外
VISA、JCB、MasterCardの3ブランドの利用率が高く、国内シェアの97%を占めます。
つまり、「カード決済導入=VISA、JCB、MasterCardに対応すること」といっても過言ではありません。
しかし、JCBは決済手数料が高いため、あえて導入しないという店舗も少なくありません。一部の決済サービスを除いて、決済ブランド毎に対応の有無を選択できないため、注意が必要です。
JCBを導入したくないという場合は、
- JCBに対応していない『stera pack
』
- JCBの導入が選択式の『Square(スクエア)
』
上記のいずれかの決済サービスを選ぶと良いでしょう。
【カードブランド別】決済サービス7社の決済手数料比較
ここからは、決済サービス7社の決済手数料をカードブランド別に比較していきます。
VISA/Mastercardの決済手数料比較
VISA/Mastercardの決済手数料は『stera pack』が2.80%と他社より安く、残る6社は横並びです。
![]() ![]() VISA/Mastercard®の決済手数料(加盟店手数料)
|
|
---|---|
stera pack
![]() |
2.80% |
VEGA3000 | 3.24% |
Airペイ(エアペイ)![]() |
3.24% |
Square(スクエア) |
3.25% |
STORES 決済 (旧:Coiney)![]() |
3.24% |
楽天ペイ | 3.24% |
TimesPay | 3.24% |
JCBの決済手数料比較
JCBの決済手数料は『Square』のみ3.95%と若干高く、『stera pack』は非対応、残る5社は横並びです。
![]() JCBの決済手数料(加盟店手数料)
|
|
---|---|
stera pack
![]() |
非対応 |
VEGA3000 | 3.74% |
Airペイ(エアペイ)![]() |
3.74% |
Square(スクエア) |
3.95% |
STORES 決済 (旧:Coiney)![]() |
3.74% |
楽天ペイ | 3.74% |
TimesPay | 3.74% |
AMEXの決済手数料比較
AMEXの決済手数料は、決済サービスによって3.24%~3.74%と違いがあります。
![]() AMEXの決済手数料(加盟店手数料)
|
|
---|---|
stera pack
![]() |
非対応 |
VEGA3000 | 3.74% |
Airペイ(エアペイ)![]() |
3.24% |
Square(スクエア) |
3.25% |
STORES 決済 (旧:Coiney)![]() |
3.24% |
楽天ペイ | 3.24% |
TimesPay | 3.74% |
AMEXはゴールドカードやプラチナカード等、ステータスの高いカードになるつれて、シェアが高くなるため、高単価商品を扱うお店は対応しておくべきでしょう。
一度の決済が高額になるほど、利用者が増えるため、お店の業種・業態によっては決済割合が多くなる場合もあります。
銀聯(UnionPay)の決済手数料比較
銀聯(UnionPay)は対応している決済サービスが3社のみと限定的です。
決済手数料は『stera pack』は3.25%、残る2社は横並びです。
![]() 銀聯(UnionPay)の決済手数料(加盟店手数料)
|
|
---|---|
stera pack
![]() |
3.25% |
VEGA3000 | 3.74% |
Airペイ(エアペイ)![]() |
3.74% |
Square(スクエア) |
非対応 |
STORES 決済 (旧:Coiney)![]() |
非対応 |
楽天ペイ | 非対応 |
TimesPay | 非対応 |
国内でのシェアはほとんどありませんが、世界シェアは約13%とVISA、MasterCardに次ぎます。
銀聯(UnionPay)は、中国本土を中心に全世界で70億枚以上発行されており、中国人観光客をターゲットとする事業者は対応しておきたい決済ブランドです。
Diners Club/Discoverの決済手数料比較
Square(スクエア)を除くサービスは3.74%と横並びです。
銀聯カードはAirペイ(エアペイ)・VEGA3000のみ対応しております。
![]() ![]() Diners Club/Discoverの決済手数料(加盟店手数料)
|
|
---|---|
stera pack
![]() |
非対応 |
VEGA3000 | 3.74% |
Airペイ(エアペイ)![]() |
3.74% |
Square(スクエア) |
3.25% |
STORES 決済 (旧:Coiney)![]() |
3.74% |
楽天ペイ | 3.74% |
TimesPay | 3.74% |
Square(スクエア)が3.25%と最も安いですが、いずれも国内でのシェアが少ないため、使われる機会が少ないブランドです。
結局のところ、決済手数料がもっとも安い決済サービスはどれ?
決済手数料がもっとも安い決済サービスは、Visa、MasterCardの決済手数料が2.80%の『stera pack
』です。
しかし、『stera pack
』は、月額費用が掛かるため、毎月の決済額によっては、他社サービスより毎月のコストが高くなります。また、JCB、AMEXに対応していないため、これらの決済方法に対応したい場合には選択肢から外れてしまいます。
ここでは、
- 『stera pack』の毎月のコストが他社より安くなる毎月の平均決済額
- 『stera pack』を除いた6社で決済手数料がもっとも安い決済サービス
上記、2点について詳しく解説していきます。
『stera pack』の毎月のコストが他社より安くなる毎月の平均決済額
『stera pack
』のVisa、MasterCardの決済手数料は2.80%と他社サービスより0.44%ほど低い料率ですが、月額費用として3300円(税込)が掛かります。
この月額費用を加味すると、VISA、MasterCardの決済金額が月間75万円を境に、他社サービスより毎月の費用負担が安くなります。
決済額 | stera pack(決済手数料2.80%) | 他社サービス(決済手数料3.24%) |
---|---|---|
25万円 | 7000円(決済手数料)+3300円(月額費用)=10300円 | 8100円(決済手数料) |
50万円 | 14000円(決済手数料)+3300円(月額費用)=17300円 | 16200円(決済手数料) |
75万円 | 21000円(決済手数料)+3300円(月額費用)=24300円 | 24300円(決済手数料) |
100万円 | 28000円(決済手数料)+3300円(月額費用)=31300円 | 32400円(決済手数料) |
125万円 | 35000円(決済手数料)+3300円(月額費用)=38300円 | 40500円(決済手数料) |
つまり、Visa、MasterCardの「月間決済額が平均75万円以上」または「年間決済額が900万円以上」ある場合は、『stera pack
』の決済手数料がもっとも安いです。
また、『stera pack
』は年間の決済額が500万円以上ある場合、翌年のVisa、MasterCardの決済手数料が2.70%に引き下げられるため、さらにお得に利用可能です。
カード決済の対応数こそ少ないものの、電子マネー決済やQRコード決済を合わせると全39種に対応しており、国内で利用率が高い決済方法にバランス良く対応することができます。
『stera pack』を除いた6社で決済手数料がもっとも安い決済サービス
「月間の決済額がわからない」
「JCBやAMEXにも対応したい場合」
こうした場合には、「stera pack」以外の6社から導入するサービスを選ぶと良いでしょう。
決済ブランド別の国内シェアを基に、100万円分のクレジット決済を行った際の各サービスの決済手数料は以下の通りです。
100万円決済時の手数料 | |
---|---|
Airペイ(エアペイ)![]() |
33,950円 |
STORES 決済 (旧:Coiney)![]() |
33,950円 |
楽天ペイ | 33,950円 |
VEGA3000 | 34,050円 |
Square(スクエア) |
34,600円 |
TimesPay | 34,050円 |
6社の中でもっとも決済手数料が安いサービスは、
上記、3つに絞られるわけですが、正直なところ決済手数料の差額は微々たるものです。
そのため、決済手数料以外の費用負担や周辺機器を店舗側で用意する必要のない『VEGA3000』がおすすめです。
『VEGA3000』を提供する決済代行会社JMSでは1店舗につき1台まで決済端末を無料提供しており、導入から決済まで3.24~3.74%の決済手数料のみで利用可能です。
サポート力の高さから他社サービスから乗り換えるお店も増えており、初めてのキャッシュレス導入にもおすすめのサービスです。
クレジットカードの決済手数料に関するキャンペーンを実施しているサービスはある?
現在、クレジットカードの決済手数料に関するキャンペーンを実施しているサービスはありません。
以前は、『STORES 決済 (旧:Coiney)』が決済手数料をお得に導入できる『コトはじめキャンペーン』や『のっとくキャンペーン』を実施しておりました。
ちなみに、『STORES 決済 (旧:Coiney)』では現在、カードリーダーを無料提供しているため、手持ちのスマホまたはタブレットを使うことで実質無料で導入可能です。
決済サービス各社が現在実施しているキャンペーンは以下の記事をご覧ください。
まとめ
カード決済の手数料がもっとも安い決済サービスはこれ
- VISA、MasterCardの月間平均決済額が75万円以上ある場合は『stera pack
』
- 月間平均決済額が75万円未満の場合は、決済手数料以外の費用負担や周辺機器を用意する必要が一切ない『VEGA3000』がおすすめ
当たり前の話ですが、決済手数料は決済額が多ければ多いほど、お店側の負担額が増えるため、少しでも料率の低いものを選ぶと良いでしょう。
毎月の決済額や対応したい決済方法に応じて、お店に合った決済サービスを選んでみてください。
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