リクルートが提供する『Airレジ(エアレジ)』は、無料で使えることから多くの店舗で利用されているPOSレジアプリ。
そんな『Airレジ(エアレジ)』を利用しているお店で「PayPay(ペイペイ)決済に対応したい」「PayPay(ペイペイ)を導入したけど、Airレジ(エアレジ)側の設定を知りたい」という方に向けて設定手順を解説していきます。
『Airレジ(エアレジ)』に、PayPay(ペイペイ)をお支払い方法として追加する方法は、PayPay(ペイペイ)の契約先によって異なります。
そこで当記事では、PayPay(ペイペイ)の導入手順から契約先によって異なる『Airレジ(エアレジ)』側の設定方法を徹底解説していきます。

まずはPayPay(ペイペイ)を導入しよう!
『Airレジ(エアレジ)』単体では、PayPay(ペイペイ)等のキャッシュレス決済に対応することができません。
別途、決済サービスに申し込みを行い、加盟店審査を受ける必要があります。
加盟店審査といっても、ウェブ上で完結するので、非常に簡単です。また、初期費用無料の決済サービスもあるため、費用負担なく導入することができます。
- Airペイ(エアペイ)
等の決済代行サービスと契約する
PayPay公式サイトから直接契約する
契約先によって『Airレジ(エアレジ)』にPayPay(ペイペイ)をお支払い方法として追加する手順が異なります。
まずは、それぞれのPayPay(ペイペイ)導入方法について、簡単に解説していきます。
方法1.Airペイ(エアペイ)等の決済代行サービスと契約する
- 様々なキャッシュレス決済を一括導入できる
- 明細の確認や売上金の入金サイクルなど一元管理できる
お店がキャッシュレス決済を導入する場合は、決済代行サービスを利用することが一般的です。
決済代行サービスはお店と決済サービスの仲介するサービスです。乱立するキャッシュレス決済を一括して導入できるだけでなく、決済処理や決済した売上の入金、明細をまとめて確認できる管理画面の提供など、煩雑な事務処理が軽減されます。
『Airレジ(エアレジ)』を利用している店舗の場合、姉妹サービス『Airペイ(エアペイ)』の導入がおすすめです。
『Airペイ(エアペイ)』ではPayPay(ペイペイ)はもちろん、カード決済、電子マネー決済、QRコード決済、全51種の決済方法を一括して導入可能です。
『Airレジ(エアレジ)』との連携機能があるので、決済処理や会計業務を効率的に行うことができます。
現在実施中の『キャッシュレス導入0円キャンペーン 』では、『Airペイ(エアペイ)
』の導入に必要なiPadとカードリーダーの2点が無料提供されます。導入から決済に至るまで、1.08~3.24%の決済手数料のみで利用可能です。
方法2.PayPay(ペイペイ)公式サイトから直接契約する
- 決済代行サービスに比べて、決済手数料が安価
- QRコードの設置のみで導入できる
- 月額プラン加入でPayPayクーポンが発行できる
カード決済や電子マネー決済の場合、契約手続きやシステム構築など加盟店側が行う必要があるため、決済代行サービス経由での導入が一般的です。
『PayPay』では個人事業主や中小企業でも簡単に直接契約ができるように、決済用のQRコードや管理画面をPayPay側で用意しております。
『PayPay』と直接契約する最大のメリットは、決済代行サービスに比べて決済手数料が安価な点です。
契約先 | PayPayの決済手数料 |
---|---|
1.60% or 1.98% | |
Airペイ(エアペイ)![]() | 3.24% |
stera pack ![]() | 3.24% |
また、QRコードを設置するだけで導入でき、導入費用は無料です。はじめてキャッシュレス決済を導入するお店でも気軽に導入可能です。
カード決済や電子マネー決済、他のQRコード決済を導入する場合は、別途、決済サービスとの契約が必要になりますが、コスト面を重視する方におすすめです。
PayPay(ペイペイ)の契約先によって異なる『Airレジ(エアレジ)』側の設定手順
さて、本題の『Airレジ(エアレジ)』にPayPay(ペイペイ)をお支払い方法として追加する方法ですが、PayPay(ペイペイ)の契約先によって手順が異なります。
- AirペイでPayPay決済をする場合
- Airペイ以外でPayPay決済をする場合
一つずつ解説していきます。
方法1.Airペイ(エアペイ)でPayPay(ペイペイ)決済を行う場合
『Airペイ(エアペイ)』を利用する場合、店舗側で『Airレジ(エアレジ)』の設定をする必要はありません。
公式サイトから申込を行い、審査を待つだけです。
QRコード決済の審査に通り次第、『Airレジ(エアレジ)』のお支払い方法に『QR決済(Airペイ QR)』が自動的に追加されます。

PayPay決済時に『QR決済(Airペイ QR)』を選択し、『会計する』をタップすると自動的にAirペイQRのアプリが立ち上がります。


AirペイQRアプリで決済処理を行うと、自動的に『Airレジ(エアレジ)』アプリに戻り、会計完了画面が表示され、レシートが印字されます。


ちなみに、『Airレジ(エアレジ)』上にお支払い方法として「PayPay」という項目を手動で追加することも可能ですが、エアペイとの自動連携が動作しなくなります。
そもそも、QRコード決済ごとの売上はAirペイQRの管理画面上から確認できるため、『Airレジ(エアレジ)』上で細かく項目分けする必要はありません。

また、『Airレジ(エアレジ)』のお支払い方法に『QR決済(Airペイ QR)』が追加されない場合は以下が原因として挙げられます。
- QRコード決済の審査が完了していない
- エアペイで使用しているAirIDと『Airレジ(エアレジ)』で使用しているAirIDが違う
私が過去にAirペイを申し込みした際には、全ブランドの審査完了までに約1ヶ月半ほど掛かりました。
とくに、QRコード決済の審査は時間が掛かりますので、審査を待ちましょう。
ちなみにPayPayは直接契約であれば、1週間前後で導入できるので、急ぎの方は以下から申し込みしてみてください。
審査が通っているけど『QR決済(Airペイ QR)』が追加されない場合は、『Airペイ(エアペイ)』で使用しているAirIDと『Airレジ(エアレジ)』で使用しているAirIDが同じか確認してみてください。
もし、違うAirIDなら『Airペイ(エアペイ)』で使用しているAirIDで『Airレジ(エアレジ)』を使用することで解決されます。
別々のAirIDで既に『Airレジ(エアレジ)』を使用しており、移行が難しい場合はAirペイサポートに相談してみると良いでしょう。
これから『Airペイ(エアペイ)』を申し込みする方で、既に『Airレジ(エアレジ)』やレストランボード等を使用している場合は、同じAirIDで申し込みするようにしましょう。
方法2.Airペイ以外でPayPay決済を行う場合
『Airレジ(エアレジ)』は『Airペイ(エアペイ)』以外の決済サービスとの連携機能がありません。
『PayPay』と直接契約している場合や、『stera pack
』等のAirペイ(エアペイ)以外の決済代行サービスを利用している場合は、手動でお支払い方法を追加していきます。
お支払い方法の設定は、『Airレジアプリ』『Airレジバックオフィス(ブラウザから利用)』どちらからでも行えます。
また、当記事では以下のような店舗を想定して、お支払い方法を追加していきます。
- 『
PayPay』と直接契約
- PayPay以外のキャッシュレス決済は『stera pack
』を使用
「設定」⇛「支払い方法」をタップ。


支払い方法名を入力していきます。

ここでは利用している決済サービス名を入力することをおすすめします。
例えば、『PayPay』と直接契約している場合は「PayPay」、『stera pack
』を利用している場合は「sterapack」といった形です。

ここでVISAやMasterCardといった決済ブランド別に細かく設定してしまうと、項目が多すぎるので使いづらいです。
細かく設定するとしても、「クレジットカード決済(sterapack)」「電子マネー決済(sterapack)」「QRコード決済(sterapack)」くらいにしておいた方が会計処理が簡単です。

決済ブランドごとの決済額を知りたい場合は、決済代行サービスの管理画面上から確認すると良いでしょう。
「種別」は、「金券」または「売掛」から選択します。
PayPay決済などキャッシュレス決済は全て「売掛」を選択します。

「有価証券」を「オン」にすると、領収書発行時の収入印紙有無の計算対象になります。
PayPay決済での領収書発行時には収入印紙が不要なので、オフにします。

『Airレジ(エアレジ)』とキャッシュドロアを接続している場合、「ドロア」を「オン」にすると、対象の支払い方法での会計完了時に、ドロアが自動開閉されます。
決済完了の合図として「オン」にしておいても良いですが、PayPay決済では釣り銭の受け渡しは発生しないので、今回はオフにしておきます。

追加したお支払い方法の表示設定です。今回は、お支払い方法を追加することが目的なので、オンにします。

決済サービスを変更したり、利用しなくなった場合はオフにすることで非表示にできます
最後に、画面右下の『保存する』を押せば、お支払い方法が追加されます。

Airペイ利用ならバーコードリーダーでPayPay決済ができる!
PayPayを『Airペイ(エアペイ)』で導入する場合に限りますが、コンビニでQRコード決済を利用するときのようにバーコードリーダーで読み取り、決済処理が可能です。

ただし、対応できるバーコードリーダーは限られております。
- ソケットモバイル社製
- S700
- CHS 7Ci
- スター精密社製(キャッシュドロア一体型)
- POP10-B1 WHT JP同梱 BCR-POP1 WHT
- POP10-B1 BLK JP同梱 BCR-POP1 BLK


通常、Airペイ(エアペイ)ではiPadまたはiPhoneの内蔵カメラでQRコードを読み取り、決済処理を行います。
そのため、バーコードリーダーは必須ではありませんが、決済処理をよりスムーズに行いたい場合には導入を検討してみると良いでしょう。
ちなみに『Airペイ(エアペイ)』では現在、AirペイQRの既存加盟店に対して「卓上QRコードリーダー」の無料レンタルを台数限定で実施しております。

以下のように「卓上QRコードリーダー」にお客さまがQRコードをかざすことで決済ができるようになります。

残念ながら新規申込の際にレンタルをすることはできません。
加盟店に不定期で送られる案内メールから応募できます。
【まとめ】目的に合わせてPayPay(ペイペイ)の契約先を見直そう!
以上、『Airレジ(エアレジ)』にPayPay(ペイペイ)をお支払い方法として追加する方法を解説してみました。
基本的に『Airレジ(エアレジ)』を使っているお店では、連携機能のある『Airペイ(エアペイ)』でPayPay(ペイペイ)に対応するのが無難でしょう。
しかし、少しでも決済手数料を安く済ませたい場合や、PayPay(ペイペイ)だけ対応したい場合は、『PayPay』と直接契約がおすすめです。
- 会計業務や決済処理を効率的に行うなら『Airペイ(エアペイ)
』
- 決済手数料を少しでも安く済ませたいなら『
PayPay』と直接契約
また、『Airペイ(エアペイ)』同様にPayPay(ペイペイ)に対応できる決済代行サービス『stera pack
』は、VISA/MasterCardの決済手数料が2.70%と安価です。月額費用3300円が掛かりますが、永久保証やロール紙無料のプリンター内蔵などサポート面も充実しております。
上述のように目的に合わせて、PayPay(ペイペイ)の契約先を見直してみてはいかがでしょうか。
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