『Alipay(アリペイ)』『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』は、中国におけるモバイル決済のシェアのほとんどを占めるQRコード決済サービスです。
2018年には「約838万人」もの中国人が日本に訪れ、その消費金額1兆6,946億円。
飲食店から小売店まで、様々な実店舗ビジネスにおいて、大きな収益源となる中国人を集客したいと考えるオーナーさんも多いはず!
『Alipay(アリペイ)』『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』の導入は、訪日中国人の利便性向上に繋がります。
この記事では、『Alipay(アリペイ)』『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』導入におすすめの決済端末・決済サービスをご紹介していきます。
Alipay(アリペイ)とは
中国アリババグループのAlipay(アリペイ/支付宝)は、タオバオをはじめとしたネットショップサイトで利用される、中国モバイルペイメント業界で約54%のシェア(2017年第一四半期・Ant Financial発表)を占める世界最大の第三者決済です。
Alipay(アリペイ/支付宝)決済とは
中国本土でのモバイル決済額は2018年で約4,709兆円にのぼり、その半分以上のシェアを誇るのが『Alipay(アリペイ)』です。
中国ではショッピングや食事、交通など生活の必要な支払いに使われ、レストランから屋台まで多岐に渡るお店で導入されております。
日本国内でも訪日中国人を誘致するため、導入店舗は増加傾向にあり、2019年時点で30万店以上が導入しております。
ちなみに、国内向けQRコード決済サービスである『PayPay』とは提携関係にあり、アリババグループが技術提供しているそうです。
WeChat Pay(ウィーチャットペイ)とは
ウィーチャットペイ(Wechat Pay・微信支付)は、世界中で8億人が使う決済サービスです。
中国で最も利用されているコミュニケーションアプリ「WeChat(微信)」内で提供されている決済サービスがウィーチャットペイ(Wechat Pay・微信支付)です。
『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』は中国本土で約39%のシェアを誇るQRコード決済サービスです。
WeChat(ウィーチャット)とは、日本でいうところのLINEのようなチャットアプリです。
サービス開始時期は2013年と、2004年ごろからサービスを開始したAlipay(アリペイ)と比べると後発のサービスですが、チャットアプリが提供する決済サービスということや実店舗決済の対応をいち早く行ったことから急激にシェアを伸ばしているようです。
『Alipay(アリペイ)』同様に、ショッピングや食事など多岐に渡るお店で導入されております。
Alipay(アリペイ)とWeChat Pay(ウィーチャットペイ)の違いは?
中国の店舗では基本的に『Alipay(アリペイ)』と『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』の両方に対応しており、利用者側も両方を利用することが多いようです。
用途によって使い分ける利用者が多く、チャットアプリが母体である『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』は、ご祝儀等のお祝い金やお小遣いなど、金銭が絡むコミュニケーションの場に多く利用されます。
対して、『Alipay(アリペイ)』は、クレジットカードより低金利のローン機能の実装など、金融特化したサービスに力を入れております。
公共料金や家賃の支払いを『Alipay(アリペイ)』を利用する人が多いようです。
とはいえ、どちらもシェアが高く、お店での支払いを行う際の基本機能に大きな違いがあるわけではありません。
日本でも様々な決済サービスがありますが、結局のところ、使い分けは利用者によるところが大きいため、両方に対応しておくことが無難でしょう。
違いについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
Alipay(アリペイ)・WeChat Pay(ウィーチャットペイ)の認定代理店
日本でそれぞれの決済方法に対応するには、認定代理店から申し込みする必要があります。
『Alipay(アリペイ)』で例を出すと認定代理店は2019年6月時点では以下の29社。
- 株式会社アプラス
- インタセクト・コミュニケーションズ株式会社
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
- オリックス株式会社
- 株式会社ジャックス
- 株式会社セブン・ペイ
- 株式会社ネットスターズ
- PayPay株式会社
- 株式会社ユニヴァ・ペイキャスト
- 株式会社リクルートライフスタイル
- 株式会社イーコンテクスト
- ANA Digital Gate株式会社
- 沖縄銀行
- キャナルペイメントサービス株式会社
- 住信SBIネット銀行株式会社
- 株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス
- 飛騨信用組合
- ベリトランス株式会社
- 株式会社ラカラジャパン
- 株式会社リージョナルマーケティング
- 株式会社インコムジャパン
- SBペイメントサービス株式会社
- 株式会社オリエントコーポレーション
- 株式会社ぐるなび
- 株式会社セブン・カードサービス
- 日本恒生ソフトウェア株式会社
- ビリングシステム株式会社
- マーチャント・サポート株式会社
- 楽天銀行株式会社
上述の中で『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』の認定代理店も兼ねている事業者であれば、一つの決済サービスで両方を管理することが出来ます。
『Alipay(アリペイ)』『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』の導入におすすめの決済サービス2選
国内で『Alipay(アリペイ)』『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』をまとめて導入できるおすすめの決済サービスは以下の2つが挙げられます。
上記、2つの決済サービスは全て初期費用が無料です。
また、対応可能な決済方法も豊富で、『Alipay(アリペイ)』『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』のみならず、国内の主要キャッシュレス決済の多くの対応しております。
それでは各決済サービスの特徴をかんたんに解説していきます。
今ならiPadが無料!『Airペイ(エアペイ)』
リクルートが提供するモバイル決済サービス『Airペイ(エアペイ)
導入には、カードリーダーとiOS端末が必要ですが、現在実施中の『キャッシュレス導入0円キャンペーン 』では、カードリーダーとiPadの2点が無料です。

QRコード決済は以下の全32種に対応しております。
Airペイが対応できるQR決済コード一覧 |
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『Alipay(アリペイ)』『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』だけでなく、アジア各国のQRコード決済、国内での利用者が多い通信キャリア系QRコード決済等に対応しております。
決済手数料2.70%~!『stera pack』
『stera pack 』は、三井住友銀行とGMOペイメントゲートウェイにより設立された合弁会社「SMBC GMO PAYMENT 株式会社」が提供するマルチ決済端末です。
周辺機器不要、これ1台で決済可能です。

全38種もの決済方法に対応しており、利用者の多いカードブランドであるVISA・MasterCardを決済手数料2.70%~で利用可能です。
上記のような縛りがあるものの、『Alipay(アリペイ)』『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』はもちろん、国内主要キャッシュレス決済のほぼ全てに対応しており、アジア各国のQRコード決済にも対応可能です。
stera packが対応できるQR決済コード一覧 |
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サイゼリアでも採用されている決済端末です。
「PayPay(ペイペイ)」ならAlipay(アリペイ)系のQRコード決済3種が決済手数料1.98%で利用可能!

国内向けQRコード決済サービス『PayPay』は、公式サイトから直接契約が可能です。直接契約の場合、ALIPAY系のQRコード決済にも対応しており、決済手数料は1.98%と業界最安です。
PayPay公式サイトで契約できるQR決済コード一覧 |
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『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』には対応しておりませんが、他社相場では3.24%の決済手数料が1%以上の安価で導入できるため、決済手数料を少しでも抑えたいお店におすすめです。
まとめ
中国人向けQRコード決済である『Alipay(アリペイ)』『WeChat Pay(ウィーチャットペイ)』の導入におすすめの決済サービスについてご紹介してみました。
キャッシュレス決済導入のハードルとして、決済手数料は大きな壁であるため、直接契約することで決済手数料1.98%で利用できる『PayPay』は非常に魅力的です。
契約先の違いだけでお得に導入できるので、インバウンド集客が多いお店やこれから強化するお店は『PayPay』を活用してみてください。
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