統一QRコード「JPQR」とは?導入するメリットとデメリット、気になる疑問を実際に問い合わせてみた

JPQRとは総務省主導の「決済用統一QRコード」。

乱立するQRコード決済(スマホ決済)を店舗に導入する上で、

  • 決済サービス毎に申込書・認可書の提出が必要
  • 決済サービス毎にQRコード毎を設置する必要があり、レジ周りがQRコードステッカーだらけになる

といった問題が発生します。

こうした店舗側の負担軽減を目的として「JPQR」では、約20種ものQRコード決済(スマホ決済)を一つのQRコードで対応できる「統一QRコード」の導入、申込を一本化することができます。

また、QRコードの設置だけで導入できるため、導入費用は掛かりません

この記事では「JPQR」についての基本的な解説と、店舗側にとってのメリット・デメリット双方を解説していきます。

そもそも「JPQR」とは何か?「JPQR」の役割と店舗側のメリット

冒頭で解説した通り、「JPQR」は乱立するQRコード決済の導入と対応を一本化するための「統一QRコード」です。

2020年8月時点で、「JPQR」に対応している決済サービスは以下の通りです。

20種もの決済サービスが「JPQR」に参画しており、今後も決済サービスが加わる予定です。

それでは、「JPQR」の役割と店舗側のメリットについて、詳しく解説していきます。

乱立するQRコードを一つに集約

QRコード決済の提供事業者は数多く、個別に契約を行った場合、一つの決済サービスにつき、一つのQRコードを掲示する必要があります。

「QRコードの設置だけで簡単導入!」と謳っておきながら、レジ周りがQRコードだらけでは見栄えも良くないだけでなく、効率的ではありません

「JPQR」から発行されるQRコードを利用すれば、一つのQRコードで最大20種ものQRコード決済に対応可能となります。

申し込みの一本化

決済サービスの導入には、各決済サービス公式サイト等から申し込みに必要な事業者情報の入力認可書の提出が必要です。

例えば、「楽天ペイ」と「PayPay(ペイペイ)」を個別に契約する場合、それぞれの公式サイトから加盟店申請を行う必要があります。

対応したい決済サービスが多ければ多いほど、申請に手間も時間もかかり、はっきり言って面倒です。

これまでも「Airペイ(エアペイ)QR」といった決済代行会社を使うことで、複数のQRコード決済をまとめて導入することは可能でしたが、決済手数料率が割高である場合がほとんどです。

「JPQR」は、こうした申し込み窓口を一本化できるため、加盟店申請にかかる手間を軽減することができます。

「JPQR」にデメリットはある?

「JPQR」は、あくまで「申し込み」と「統一QRコードの提供」のみを目的としております。

極端な話、この2点以外は各決済事業者側と個別にやり取りを行う必要があります。

そのため、審査に要する時間売上金の入金サイクル入金手数料各決済事業者ごとに異なります。

また、売上情報の管理は、JPQRの統一管理画面でも行うことはできますが、入金口座の変更といった契約者情報の変更などは、各社個別の管理画面を利用する必要があります。

つまり、「JPQR」を介しても、導入する決済サービスが多ければ多いほど、管理が複雑になる点は解消されません。

こうした点から生じる店舗側のデメリットは以下のようなことが挙げられます。

  • 決済手数料が決済サービスにより異なり、場合によっては割高
  • 決済した売上の入金サイクル・入金手数料は決済事業者による

それぞれ具体的に解説していきます。

決済手数料が決済サービスにより異なり、場合によっては割高

「JPQR」は決済代行サービスではないため、決済手数料率は各決済サービスにより異なります。

有名どころの決済サービスの決済手数料をいくつか挙げると以下の通りです。

決済サービス 決済手数料
PayPay
  • 1.99%(~2021年3月31日まで)
  • 2.59%(2021年4月1日~9月30日)
  • 3.24%(2021年10月1日以降)
au PAY
  • 無料(~2021年7月31日まで)
  • 3.25%(税別)(2021年8月1日以降)
d払い
  • 1.8%(~2021年6月30日まで)
  • 2.86%(2021年7月1日以降)
楽天ペイ 3.24%
LINE Pay
  • 無料(~2021年7月31日まで)
  • 2.45%(2021年8月1日以降)

(税別)表記のものは、料率に消費税が加算されます。

例えば、3.25%(税別)⇒実質3.575%

上述の通り、無料のものから4%近いものまで様々です。

また、一定期間を過ぎると決済手数料率が変わるものも少なくありません。

「どの決済サービスでいくら決済サービスが掛かっているのか」確認するには、各決済サービスの管理画面から個別で確認する必要があります。

また、PayPay(ペイペイ)に関しては、「JPQRの統一QRコード経由」「PayPayから発行されるQRコード経由」によって、決済手数料が異なります。

「PayPayから発行されるQRコード経由」の場合、2021年9月末まで決済手数料が無料で利用することができます。

これはQRコード決済シェアトップである「PayPay(ペイペイ)」にとって、他決済サービスの加盟店拡大を促進する「JPQR」はあまりおいしくないというのが正直なところでしょう。

PayPay(ペイペイ)を決済手数料無料で使いたい場合には、「直接契約」する必要があります。

当サイトからQRコード決済各社と直接契約のお申し込みが可能です

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国内主要QRコード決済の中でも「決済手数料」「入金手数料」「導入費用」全て無料で導入できるものをご案内致します。

決済手数料がわかりづらいという点は、JPQRを使う上での大きなデメリットと言えます。

決済した売上の入金サイクル・入金手数料は決済事業者による

「JPQR」の統一QRコードで決済を行った売上金の入金サイクル・手数料は、決済サービスによります。

具体例として、PayPay(ペイペイ)楽天ペイauPAYの入金サイクルと入金手数料は以下の通り。

決済サービス 入金サイクル
PayPay
  • ジャパンネット銀行の場合は、「決済日の翌日入金」「入金手数料は無料」
  • 他行の場合は、「月1回or累計売上1万円以上ごとに翌営業日入金」「入金手数料は1回辺り105円」
楽天ペイ
  • 楽天銀行の場合は、「決済日の翌日入金」「入金手数料は無料」
  • 他行の場合は、「振込依頼後、翌営業日入金」「入金手数料は1回辺り330円」
au PAY
  • 金融機関を問わず、「毎月15日と末日に締め、翌月15日と末日の月2回入金」「入金手数料は無料」

上述の通り、サービスによってかなりばらつきがあります。

また、決済サービスによっては、売上金の入金先の「金融機関」によって、入金サイクルや入金手数料が異なります。

「JPQR」での申し込みは一本化できるわけですが、決済サービスごとに入金先の「金融機関」を選択はできません

入金先の変更は、各決済サービスの審査後、それぞれの管理画面から個別に手続きする必要があります。

JPQR提供の管理画面もあるが詳細情報の確認はできない

導入後の決済情報の確認は、「JPQR」から提供される統一管理画面でも確認することが可能です。

しかし、現状、決済情報が確認できる決済サービスは7社のみと連携状況が不十分です。

また、決済額の合計と決済手数料を差し引いた入金額の確認はできるものの、
「どの決済サービスがいくら決済したのか」「決済手数料はサービス毎にいくら掛かっているのか」といった細かいところまでの確認は出来ません。

上述から統一管理画面では、導入後の管理は不十分であり、決済情報を正確に把握する場合、各決済サービスが提供する管理画面の利用が求められます。

今後の改善に期待したいところですね。。。

決済代行会社とJPQRの違いとは?

Airペイ(エアペイ)QRのような決済代行会社との違いは申込みだけでなく、審査や売上金の入金、サポートなど導入後の管理や窓口まで一本化して行ってもらえる点です。

決済代行会社は、複数の決済サービスを取り纏めてくれる代わりに、決済手数料率は直接契約より高い場合が少なくありません。

導入後の管理やサポートまで一本化したい場合は、決済代行会社を利用すると良いでしょう。

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「JPQR」の気になる疑問を徹底解剖!事務局に問い合わせてみた

ここまで「JPQR」の概要と、店舗にとってのメリット・デメリットを解説してきました。

ここからは、「JPQR」を利用する上で気になる疑問について、問い合わせた質問と回答についてまとめて解説していきます。

申し込みから導入までどれくらいかかる?

「JPQR」を申し込みしてから審査完了まで約3週間程度。

その後、「統一QRコードスタンド」が順次発送されます。

上述から申し込みから導入まで約1か月程度見ておきましょう。

すでに契約している決済サービスでも利用できる?

「JPQR」の申し込み前から契約がある場合でも利用可能です。

「JPQR」対応の決済サービス全てを利用する必要はある?

申込時に、導入したい決済サービスを選択することができます

そのため、「JPQR」に対応している全ての決済サービスを利用する必要はありません

既存のQRコードは引き続き利用可能

各決済サービスから提供される「QRコードスタンド」でも引き続き決済可能です。

ただし、PayPay(ペイペイ)に関しては、読み取るQRコードによって決済手数料が異なります

PayPay(ペイペイ)に関しては、「JPQR」で利用できる形にしてしまうと余計な決済手数料が掛かってしまうわけです。

そのため、PayPay(ペイペイ)は「直接契約」を行い、個別にQRコードを設置して使う形をおすすめします。

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各社個別の管理画面は一部を除いて引き続き利用可能

各社個別の管理画面は、今まで使っているものを引き続き利用することができます

ただし、「auPAY」に関しては、新たに「ID/PASS」が発行されるため、「JPQR」の統一QRコードでの決済情報の確認は、既存契約とは異なる管理画面を利用する必要があります。

また、「PayPay」は、決済手数料の違いから「ID/PASS」は同じものの契約上では「PayPay直接契約」「JPQR経由」として別店舗扱いとなります。

そのため、「PayPay発行のQRコード」「JPQR発行の統一QRコード」、それぞれの決済情報は、管理画面上から店舗切り替えを行う形で確認することになります。

契約内容は基本的には引き継がれる

各決済サービスとの契約内容は、「JPQR」の申し込み前のものが優先されます。

例えば、元々、決済手数料が3%で使っていた決済サービスの場合、「JPQR」の公式サイト上の決済手数料の方が安くても、もともとの料率3%が適用されます。

これは、各決済サービスと直接契約を行っていた場合のみで、Airペイ(エアペイ)QRのような決済代行会社経由での使っていた場合は、新規契約扱いとなります。

ただし、PayPay(ペイペイ)のように、既存契約と決済手数料が異なるといった例外もあるため、詳細は申込前に「JPQR事務局」に確認を取ると良いでしょう。

JPQR申し込み後に「PayPay」を決済手数料無料で使いたい場合は申し込みできる?

繰り返しになりますが、「PayPay(ペイペイ)」は「直接契約」した場合に限り、決済手数料が無料で使うことができます。

「JPQRで申込後に直接契約したい」という場合でも、「PayPayと直接契約は可能」です。

直接契約後に、PayPayから提供されるQRコードで決済を行えば、決済手数料は無料で利用可能です。

ただし、「JPQR」から提供される統一QRコードで決済した分は決済手数料が掛かってしまいます。

上述から「PayPay」を決済手数料無料で使いたい場合は、「JPQR」で申し込みを行わず、「直接契約」して利用することをおすすめします。

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QRコードは管理画面からダウンロードできる?

「JPQR」の提供される統一QRコードのデータをダウンロードすることはできません

審査後に発送される「JPQR統一QRコードスタンド」を利用する必要があります。

QRコードスタンドが足りない場合や紛失・破損してしまった場合は、キャッシュレス協議会に申請が必要です。

QRコードをコピーして利用できる?

QRコードをコピーやスキャンしての利用は、読み取りの不具合や不正利用防止として禁止しています。

「JPQR」は原則として、「JPQR統一QRコードスタンド」でしか利用することはできません。

明細にQRコードを印字したり、お店のメニューに印刷するといった使い方はできません。

決済サービスの解約はできる?

決済サービスを解約する場合は、各決済サービス毎に解約申請が必要です。

「JPQR」は申込みは一本化できますが、一括して解約手続きはできません。

POSレジや会計ソフトとの連携は可能か?

「JPQR」自体には、連携機能はありません

決済サービス各社の対応状況によりますが、QRコード決済サービスの多くは、連携機能を提供しておりません。

オンライン決済や請求書払いなどで利用できる?

「JPQR」は、店舗での対面決済のみで利用可能です。

通販サイトでの決済や、請求書決済には利用できません。

店舗側がQRコードを読み取る「ストアスキャン方式」は利用できる?

QRコード決済は、

  • お客側がQRコードを読み取る「ユーザースキャン方式」
  • 店舗側がQRコードを読み取る「ストアスキャン方式」

上記、2つの決済方法が一般的ですが、「JPQR」では「ユーザースキャン方式」のみ対応しております。

ただし、決済アプリで「ストアスキャン方式」を提供している決済サービスであれば。「ストアスキャン方式」での決済が行えます。

当然ながらPayPay(ペイペイ)の決済アプリで「LINEPAY」決済するといったことはできません。

複数の決済サービスを「ストアスキャン方式」でまとめて利用したい場合には、「Airペイ(エアペイ)」などの決済代行サービスを利用する必要があります。

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「JPQR」は、便利だが利用者の多い決済サービスだけ導入した方が良い

この記事で解説した通り、導入後のサポートや管理などは各決済サービスごとに行う必要があります。

そのため、利用者の多いサービスのみに絞って利用することをおすすめします。

MMD研究所の調査では、QRコード決済の利用経験者が使ったことのある決済サービスは以下の通り。

上述から利用者の多い決済サービスは、「PayPay(ペイペイ)」「楽天ペイ」の2社です。

また、「d払い」「auPAY」は、提供元のユーザーが多く、各社のポイントでの支払いが可能になるため、対応しておくべきでしょう。

なお、申込時に導入しなかった決済サービスも後から追加で導入することができます。

お客側からの要望など、様子を見ながら対応していくことも可能です。

【まとめ】

以上、「JPQR」についての解説でした。

QRコード決済は、導入費用が掛からないため、
「いくつも契約していたらレジ周りがQRコードだらけ!」というお店も少なくないと思います。

こうしたお店は、「JPQR」を利用することで、レジ周りがすっきりするだけでなく、より会計業務がスムーズになるでしょう。

ただし、この記事で解説した通り、決済代行会社とは異なり、導入後のサポートや決済手数料、入金関係などは決済サービスによるため、お気を付けください。

中でも、QRコード決済シェアトップの「PayPay(ペイペイ)」は、直接契約を行い、PayPay(ペイペイ)から提供されるQRコードで決済すれば決済手数料はかかりません

この辺りを踏まえて、「JPQR」「各決済サービスと直接契約」「Airペイ(エアペイ)のような決済代行業者」この3つを上手く使い分けてみてください。

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