2023年9月6日(水)に、Square(スクエア)から『Tap to Pay on Android』という新しい決済サービスがリリースされました。
『Tap to Pay(タップトゥーペイ)』は、スマホそのものを決済端末として利用し、対面決済におけるキャッシュレス決済を手軽に取り扱うことができるサービスです。
この記事では、Square(スクエア)が提供する『Tap to Pay on Android』の特徴から注意点・デメリット、利用料金、対応可能な決済手段、具体的な使い方まで徹底解説していきます。
Square(スクエア)とはどんなサービス?
『Square(スクエア)』は、米国発の事業者向け決済サービスです。X(旧Twitter)の創業メンバーの一人であるジャック・ドーシー氏がCEOを務めています。

日本では、Square株式会社がサービス提供を行っており、三井住友カードと業務提携しています。外資企業のサービスですが、国内大手カード会社と連携により、高い信頼性を持っています。
Square(スクエア)では、カード決済を始めとした対面のキャッシュレス決済から、ネットショップの作成、リンク型決済、サブスク決済などのオンライン決済まで、幅広く提供しています。
これらの機能のほとんどは、3.25~3.75%の決済手数料のみで利用できるシンプルな料金形態も特徴の一つです。
さらに、独自の審査体制により、開業したばかりの個人事業主や、他の決済代行会社の審査に落ちてしまった事業者でも導入することができます。
Tap to Pay(タップトゥーペイ)とは?
通常、お店など対面におけるキャッシュレス決済には、クレジットカードやスマホを読み取る決済端末が必要となります。


『Tap to Pay(タップトゥーペイ)』では、スマホそのものを決済端末として扱います。
これは、スマホに搭載されているNFC(近距離無線通信)と呼ばれるICカードやICタグを読み取る機能を活用することで実現されています。

これまでにも、スマホとカードリーダーをBluetooth接続してキャッシュレス決済を行うモバイル決済端末がありましたが、『Tap to Pay(タップトゥーペイ)』ではカードリーダーが不要です。

日本では馴染みの薄い『Tap to Pay(タップトゥーペイ)』ですが、アメリカでは一足早く、2022年からこのサービスの提供が開始されています。
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Tap to Pay(タップトゥーペイ)のメリット
- 導入時に初期費用が掛からない
- すぐに導入できる
- 場所を取らず、持ち運びやすい
- 決済エラーが起きにくい
『Tap to Pay(タップトゥーペイ)』は、スマホ1台で利用できるので、専用の端末の配送・設定が不要です。そのため、初期費用がかからず、すぐに導入できます。
また、場所を取らず、持ち運びが容易なので、レジスペースが限られているお店や、屋外での決済に最適です。
従来のモバイル決済端末のように、スマホとカードリーダーを接続する必要がないため、通信障害による決済エラーが大幅に減少します。
このように、『Tap to Pay(タップトゥーペイ)』はコストの面でのメリットが大きく、とくに、小規模事業者や個人事業主にも導入しやすいでしょう。
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Square(スクエア)が提供する「Tap to Pay on Android」の6つの特徴
ここからは、日本でいち早く『Tap to Pay(タップトゥーペイ)』を提供するSquare(スクエア)のサービスについて解説していきます。
まず、『Square(スクエア)』が提供する『Tap to Pay on Android』の特徴は以下の6つです。
- 【初期費用0円】加盟店負担は決済手数料3.25%だけ
- 【最短即日導入】Androidスマホさえされば、すぐにカード決済に対応可能
- 【途上審査重視型】開業したての個人事業主など審査に不安がある方でも利用できる
- 【リスクなし】最低利用期間や決済額など契約の縛りが一切なく、いつでも解約OK
- 【POSレジ機能】無料で使えるPOSレジ機能付き
- 【複数のスマホで利用可】複数の店舗や場所でも、一つのSquareアカウントで決済対応!
【初期費用0円】加盟店負担は決済手数料3.25%だけ
『Square(スクエア)』を対面決済で利用する際、通常、加盟店が負担する費用は決済端末と決済手数料の2つです。
しかし、『Tap to Pay on Android』では、決済端末が不要なため、導入から運用まで3.25%の決済手数料のみで利用できます。
月額費用や入金手数料、解約金などその他の費用は一切かかりません。
詳しい料金表は後述する『Square(スクエア)の「Tap to Pay on Android」の料金』をご覧ください。
【最短即日導入】Androidスマホさえされば、すぐにカード決済に対応可能
『Square(スクエア)』は審査は非常に早く、申込みから最短15分程度で審査が完了します。
『Tap to Pay on Android』なら、専用の決済端末の注文や配送が不要となります。
そのため、Androidスマホがあれば、審査完了後すぐにカード決済を受け付けることができます。

【途上審査重視型】開業したての個人事業主など審査に不安がある方でも利用できる
多くの決済代行会社は、申込時の情報や売上実績を重視しています。そのため、新たに開業したばかりの個人事業主などは審査で不利となることが少なくありません。
しかし、『Square(スクエア)』は利用状況を中心とした途上審査重視型を採用しています。申込みさえすれば、とりあえずカード決済を利用できる※形でサービス提供しております。
※過去に特商法や消費者法で行政処分を受けたり、申請情報に偽りがある場合を除く
もし他の決済サービスの審査に落ちてしまった方でも、Square(スクエア)なら審査通過する可能性が高く、カード決済に対応することができます。
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【リスクなし】最低利用期間や決済額など契約の縛りが一切なく、いつでも解約OK
『Square(スクエア)』を利用する上での最低利用期間や月間の最低決済額といった契約上の縛りは一切ありません。カード決済を行わなければ、料金はかからず、維持費用も0円です。
導入のハードルが低く、契約の縛りがないため、いつでも解約が可能です。キャッシュレス決済の導入を検討している方や、試験的に導入してみて、もし合わなければ解約したいと考えている方にもおすすめです。
【POSレジ機能】無料で使えるPOSレジ機能付き
『Square(スクエア)』の決済処理は「SquarePOSレジ」というアプリを通じて行います。このアプリはキャッシュレス決済だけでなく、POSレジ機能も備えています。

基本的なPOSレジ機能は無料で利用でき、Square(スクエア)のキャッシュレス決済と自動的に連動するため、非常に便利です。
手持ちのスマホをキャッシュレス決済機能付きのPOSレジとして利用できるので、屋外利用やレジカウンターをすっきりさせたい方には特に魅力的です。
【複数のスマホで利用可】複数の店舗や場所でも、一つのアカウントで決済対応!
『Square(スクエア)』は、一つのアカウントで複数のスマホやタブレットにログインし、それぞれの端末で利用することができます。
これまでは、複数のレジカウンターを設置する場合、各レジごとに「スマホまたはタブレット」と「決済端末」を用意する必要がありました。しかし、『Tap to Pay on Android』なら、Androidスマホのみで利用できるため、コストを大幅に削減できます。
イベントやコンサート、コミケ等の物販のように、一時的な収益しか期待できない場合でも、低コストで効率的に複数のレジカウンターを設置できます。
さらに、複数の常設店舗を運営している際、アカウント内での店舗追加が簡単に行え、一つのSquareアカウントで運用から管理までを行うことが可能です。
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Square(スクエア)が提供する「Tap to Pay on Android」の注意点やデメリットはある?
- Android 9以上が搭載されているスマホが必要
- iOS端末には未対応
- 電子マネー決済の受付ができない
- タッチ決済に対応していないクレジットカードは使えない※対処法あり
- 一般的に浸透していないため、お客様によっては不信感を与えてしまう可能性がある
Android 9以上が搭載されているスマホが必要
『Square(スクエア)』の『Tap to Pay on Android』を利用するには、Android 9以上が搭載されているスマホが必要です。
Android 9は2018年8月にリリースされたので、2018年以前に購入したスマホを使う場合は、使用する前にバージョンを確認しておくことをおすすめします。
OSバージョンは、スマホの「設定」⇛「デバイス情報」から確認できます。


iOS端末には未対応
『Square(スクエア)』の『Tap to Pay on Android』は、名前の通りAndroid端末専用のサービスです。
iOS端末では利用できず、加盟店側でAndroid端末を用意する必要があります。
ただし、Square(スクエア)が提供するモバイル決済端末「SquareReader」は、iOS端末でも利用できます。

「SquareReader」の価格は4980円なので、iOSユーザーが新たにAndroidスマホを購入するより、この端末を購入する方が安く抑えることができるでしょう。

電子マネー決済の受付ができない
『Square(スクエア)』の『Tap to Pay on Android』は、電子マネー決済の受付ができません。
Square(スクエア)で、電子マネー決済に対応するには決済端末が必要です。iDやQUICPay、交通系電子マネーなど全12種の電子マネー決済に対応できます。
ただし、QRコード決済のPayPayは受付可能です。これはお客様に決済用のQRコードを読み取ってもらうユーザースキャン方式だからです。

具体的に『Tap to Pay on Android』が対応している決済手段やブランドの詳細は、後述する『Square(スクエア)の「Tap to Pay on Android」の決済手段(対応ブランド)』をご覧ください。
タッチ決済に対応していないクレジットカードは使えない※対処法あり
『Square(スクエア)』の『Tap to Pay on Android』は、ICカードや磁気カードの読み取りができないため、タッチ決済に対応していないカードは使用できません。
代替手段として、カード情報を手動でSquarePOSレジアプリに入力し、決済する方法があります。


この方法は、お客様によっては抵抗があったり、会計処理に時間がかかります。しかし、タッチ決済に対応していないカードを持つお客様や現金を所持していないお客様への対応策として有効です。

頻繁にこうしたお客様が来店する場合や、スムーズな会計を重視する場合は、ICカードの読み取りにも対応した「SquareReader」の導入を検討することで、より効率的な決済対応が可能となります。
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一般的に浸透していないため、お客様によっては不信感を与えてしまう可能性がある
『Square(スクエア)』の『Tap to Pay on Android』は、日本でのサービス提供が始まったばかりのサービスです。
そのため、スマホを決済端末代わりとして使用できることを知らないお客様も多く、不信感を感じることがあるかもしれません。
このようなお客様にも安心してご利用いただくためには、会計担当者が『Tap to Pay on Android』について十分な理解を持ち、必要に応じてお客様への説明ができるようにしておくことが大切です。
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Square(スクエア)の「Tap to Pay on Android」の決済手段・対応ブランド
『Square(スクエア)』の『Tap to Pay on Android』が対応している決済手段・決済ブランドを表にまとめてみました。ここでは決済端末を用いた場合と比較してみてみましょう。
Tap to Pay on Android![]() | 決済端末![]() | |
---|---|---|
決済手段 | カード決済 | |
タッチ決済 ※タッチ決済に非対応のカードはカード情報を手入力して決済できる | ICカード 磁気カード※ タッチ決済 ※磁気カードの読み取りは一部端末のみ対応 | |
その他 | ||
PayPay決済 | 電子マネー決済 PayPay決済 | |
対応決済ブランド | カード決済 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | |
電子マネー決済 | ||
非対応 | ![]() ![]() ![]() | |
QRコード決済 | ||
![]() | ![]() |
「決済端末利用時」と「Tap to Pay on Android」の大きな違いは以下の2点。
- 電子マネー決済が利用できない
- カード決済の読み取りはタッチ決済のみ
なお、タッチ決済は、ApplePayやGooglePayにも対応しており、お客様のスマホとお店のスマホの背面同士をかざすことで決済処理ができます。

※SuicaやiDなど電子マネー系はApplePayやGooglePay経由でも不可
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Square(スクエア)の「Tap to Pay on Android」の料金
初期費用 | 無料 ※Androidスマホが必要 |
決済手数料 | 3.25% |
入金手数料 | 無料 |
月額費用 | 無料 |
チャージバック手数料 | 無料 |
解約手数料 | 無料 |
その他手数料 | なし |
『Square(スクエア)』の『Tap to Pay on Android』は、導入から決済、売上の入金に至るまで、決済手数料のみで利用できます。
月額費用や解約金などの追加料金は一切発生しないため、Androidスマホが手元にあれば、リスクなしにカード決済を導入することができます。
なお、『Tap to Pay on Android』を通じて、決済が完了した売上金は、最短で翌営業日に指定した口座に入金されます。
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Square(スクエア)の「Tap to Pay on Android」の導入手順
【申込】Squareアカウントの作成
『Square公式サイト』からアカウントを作成します。
フォームにしたがって、必要情報を入力して進めます。通常、書類の提出は不要ですが、場合によっては身分証など、確認書類の提出が求められることがあります。
【加盟店審査】VISA、Mastercardの審査
アカウント作成後、VISAとMastercardの加盟店審査が行われます。審査結果は最短15分から最長2営業日以内に通知されます。
JCBやPayPayなどの追加決済ブランド審査は、管理画面から申請できます。
【アプリインストール】SquarePOSレジアプリのインストール
審査通過後、スマホに「SquarePOSレジアプリ」をインストールします。
【利用開始】
『Tap to Pay on Android』は決済端末が不要なので、アプリをインストールしログイン後、すぐに利用できます。
続いて、使い方についてみていきましょう。
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Square(スクエア)の「Tap to Pay on Android」の使い方
【SquarePOSレジアプリを開く】

【決済金額の入力】

画面下部の「売上を確認」をタップして、次に進みます。
【Tap to Payをタップ】

【カードを読み取る】
カードの読み取り画面に切り替わります。

加盟店のスマホの背面に、お客様のクレジットカードやスマホをかざします。

【お客様にサインをもらう】※決済額が15,001円以上の場合
決済額が15000円以下だと、本人認証の必要がありませんが、15001円以上だと、お客様からサインをいただく必要があります。
カード読み取り後、以下のようなサイン入力画面が表示されたら、お客様からサインをいただきましょう。

【レシート発行し、完了】
最後にレシートをSMSかメールで送信することができます。

なお、レシートプリンターと接続することで、紙でのレシート発行も可能です。
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【まとめ】Square(スクエア)の「Tap to Pay on Android」はどんな方におすすめ?
- キャッシュレス決済をお試しで導入したい
- 会計業務をスマホ一台で完結させたい
- タクシーやキッチンカーなど、場所を取らず、持ち運びやすさを重視したい
- イベントやコンサート・コミケ等の物販など、一時的な収益しか期待できないためにコストを極力抑えたい
以上、Square(スクエア)の新サービス『Tap to Pay on Android』について、解説しました。
専用の端末を必要とせず、スマホが決済端末かわりになるのは非常に画期的ですね。
とくにスタートアップや中小企業、個人事業主の方にとって、手軽にキャッシュレス決済を導入できる点は大きなメリットです。また、Square(スクエア)なら初期費用が掛からないだけでなく、決済手数料のみというシンプルな料金形態で利用できる点も魅力的です。
さらに、キャッシュレス決済は現金として手元に入るまでに時間が掛かりますが、Square(スクエア)なら最短翌営業日で入金されるため、資金繰りへの影響も少ないでしょう。
このように、Square(スクエア)の『Tap to Pay on Android』は、キャッシュレス決済に対応する上でのリスクを最小限に抑えたサービスです。
これを機会にキャッシュレス決済を導入してみてはいかがでしょうか?
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