決済サービス『Square(スクエア)』では、2022年8月9日からQRコード決済『PayPay(ペイペイ)』の決済に対応できるようになりました。これまで『Square(スクエア)』ではカード決済や電子マネー決済には対応していましたが、QRコード決済は未対応でした。
『PayPay(ペイペイ)』の対応により、『Square(スクエア)』で利用できる決済ブランドは全19種類に拡大しました。
この記事では、『Square(スクエア)』で『PayPay(ペイペイ)』を使う際の詳細な情報を徹底解説します。決済手数料や決済方式、それに伴うメリットやデメリット、導入手順、実際の使い方について、分かりやすく紹介していきます。
Square(スクエア)のPayPay決済に必要な料金
『Square(スクエア)』でPayPay決済を利用する際にかかる費用は、以下の2つです。
- 3.25%の決済手数料
- 周辺機器の購入代金
入金手数料や月額費用は一切かかりません。また、契約の縛りがなく、いつでも無料で解約できるため、お試しで使ってみたい方も気軽に導入することができます。
各費用について詳しく解説します。
3.25%の決済手数料
『Square(スクエア)』のPayPay決済に掛かる手数料は3.25%です。
決済代行サービスにおけるPayPayの決済手数料相場は3.24%となっています。以下の表は、PayPayに対応できる決済代行サービス各社の手数料をまとめたものです。
決済サービス | PayPayの決済手数料 |
---|---|
![]() Square(スクエア) | 3.25% |
![]() Airペイ(エアペイ) ![]() | 3.24% |
![]() stera pack ![]() | 3.24% |
![]() スマレジ・PAYGATE ![]() | 3.24%~ ※詳細は要問合せ |
上述の通り、『Square(スクエア)』は他の決済サービスと比較しても、手数料率に大きな違いはありません。
周辺機器の購入代金
『Square(スクエア)』は、iOSでもAndroidでも利用できます。
つまり、手持ちのスマホやタブレット端末を使う場合、決済手数料以外の費用負担はありません。

また、Androidスマホなら、スマホそのものを決済端末として扱う『Tap to Pay on Android』というサービスが利用でき、専用の端末不要でカード決済にも対応できます。

iOS端末やタブレットを使って、カード決済にも対応したい場合には別途、決済端末が必要です。
決済端末の価格は4,980円~とリーズナブルです。また、購入後1年間の保証があり、さらには注文日から30日間以内であれば、端末を使用後でも返品が可能です。
このように、『Square(スクエア)』ではお客様が安心して利用できる保証が整っています。
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Square(スクエア)のPayPay決済はユーザースキャン方式
『Square(スクエア)』のPayPay決済では、お客様がスマートフォンで決済用QRコードを読み取る「ユーザースキャン方式」を採用しています。
『Square(スクエア)』は、3種類の決済端末とAndroidスマホを決済端末として使用できる「tap to pay」を提供しています。どの端末でも、PayPay決済時にはディスプレイにQRコードが表示され、お客様がこのQRコードをスキャンして決済を行います。

のPayPay決済イメージ

のPayPay決済イメージ

のPayPay決済イメージ
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PayPay(ペイペイ)をSquare(スクエア)で使うメリット
- 全19種の決済手段をまとめて管理できる
- 入金サイクルが早い
- POSレジと連動できる
メリット.1|全19種の決済手段をまとめて管理できる
『Square(スクエア)』では、『PayPay(ペイペイ)』を含む全19種の決済手段に対応しています。
Squareの対応決済ブランド
カード決済 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|---|
タッチ決済 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
電子マネー決済 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
また、対面決済だけでなく、オンライン決済やギフトカード機能なども提供しています。

通常、これらの多様な決済手段を利用するには、複数のサービスを併用する必要がありますが、『Square(スクエア)』なら全てを一つの管理画面で効率的に管理できます。
メリット.2|POSレジと連動できる
『Square(スクエア)』は「SquarePOSレジアプリ」を通じて決済を行います。このアプリは無料で使えるPOSレジ機能も備えています。
さらに、『Square(スクエア)』は他社のPOSレジアプリとも連動可能です。

決済端末とPOSレジを連携させることで、金額の二度打ちが不要になります。

決済サービスによってはPOSレジとの連動ができないため、細かいミスを防止や業務効率を高めたい方にも『Square(スクエア)』はおすすめです。
メリット.3|入金サイクルが早い
『Square(スクエア)』で決済した売上は、最短翌営業日に指定口座に振込入金されます。ただし、入金サイクルは金融機関によって異なります。
金融機関 | 入金サイクル |
---|---|
三井住友・みずほ銀行 | 翌営業日入金 |
その他の口座 | 週1回入金 ※毎週木~翌週水曜日までの売上が翌週金曜日に入金 |
決済サービスによっては、入金サイクルが月1回と決済から入金まで時間がかかることもあります。
『Square(スクエア)』なら決済金額に関わらず、最短翌営業日に手数料無料で入金されるため、資金繰りに余裕がない個人事業主などの小規模事業者にもおすすめです。
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PayPay(ペイペイ)をSquare(スクエア)で使う前に知っておきたい注意点
- ストアスキャン方式には対応できない
- 決済用QRコードの設置ができない
- PayPay以外のQRコード決済に対応していない
- 審査に15~30日ほど掛かる
- PayPayと直接契約する場合に比べて、決済手数料が高い
- オンライン決済はPayPay決済に非対応
注意点.1|ストアスキャン方式には対応できない
『Square(スクエア)』のPayPay決済は、お客様がQRコードを読み取る「ユーザースキャン方式」を採用しています。

のPayPay決済イメージ

のPayPay決済イメージ

のPayPay決済イメージ
加盟店側の端末でお客様が提示したQRコードを読み取る「ストアスキャン方式」には対応していません。

『Square(スクエア)』では、POSレジ機能の周辺機器としてバーコードリーダーを接続することができますが、PayPay決済には利用できません。
注意点.2|決済用QRコードの設置ができない
『Square(スクエア)』のPayPay決済では、お会計のたびに新しいQRコードが生成されます。そのため、QRコードを事前に印刷してレジカウンターに置いておくことはできません。

しかし、これには大きな利点があります。『Square(スクエア)』のQRコードは、生成時に加盟店側で決済額を設定するため、お客様が金額を入力する必要がありません。お客様の入力ミスによる会計トラブルを未然に防ぐことができます。
注意点.3|PayPay以外のQRコード決済に対応していない
『Square(スクエア)』が対応しているQRコード決済はPayPayのみです。
2022年の調査※によると、QRコード決済市場の67%がPayPayによるものです。そのため、PayPay以外の決済に対応する必要は少ないかもしれませんが、より多くの決済手段を提供したい場合は、他社サービスの利用がおすすめです。
主要QRコード決済に対応できるサービス
![]() Airペイ(エアペイ) ![]() | 対応可能なQRコード決済![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 公式サイト |
---|---|---|
![]() stera pack ![]() | 対応可能なQRコード決済![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 公式サイト |
![]() スマレジ・PAYGATE ![]() | 対応可能なQRコード決済![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 公式サイト |
また、『d払い』では直接契約した加盟店を対象に、最大6ヶ月の間、決済手数料が無料で使えるキャンペーンを実施中です。
『Square(スクエア)』との併用も可能なので、より幅広い顧客ニーズに対応しつつ、手数料負担を抑えたい方は、このキャンペーンを利用してお得にd払いを導入してみてはいかがでしょうか?
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注意点.4|審査に15~30日ほど掛かる
PayPayを決済代行サービスを経由して導入する場合、審査に時間が掛かります。
『Square(スクエア)』でPayPayを導入する際には、申込みから利用開始までに15~30日ほど掛かります。
一方、PayPayを公式サイトから直接契約する場合は、最短7日で導入できるため、なるべく早くPayPayに対応したい場合は直接契約がおすすめです。
PayPay公式サイトからの申込みはこちら
なお、『Square(スクエア)』は、カード決済や電子マネー決済の審査が非常に早く、特にVISA・Mastercardの場合は最短15分で審査が完了します。

注意点.5|PayPayと直接契約する場合に比べて、決済手数料が高い
PayPayは、公式サイトから直接契約することで決済手数料1.60~1.98%で導入可能です。
『Square(スクエア)』を利用した場合の決済手数料は3.25%となり、直接契約に比べて約1%以上高くなります。
しかし、PayPayを直接契約して運用する場合、以下のようなデメリットがあります。
- お客様が自身で決済金額を入力する必要がある
- カード決済などに対応する際、複数の決済サービスを併用する必要がある
- POSレジとの連動ができない
- PayPayから発行される決済用のQRコードの設置が必要
つまり、
- 業務効率を優先したり、レジ周りをすっきりさせたい場合は『Square(スクエア)』
- 手数料の負担を最小限に抑えたい場合は『PayPayと直接契約』
といった形で契約先を選ぶと良いでしょう。
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注意点.6|オンライン決済はPayPay決済に非対応
『Square(スクエア)』のPayPay決済は対面での取引に限定されています。
ネットショップ作成、メールリンク決済、電子請求書の発行など、『Square(スクエア)』が提供する多様なオンライン決済機能では、PayPay決済を利用することはできません。
これらのオンライン決済機能での支払いは、カード決済のみに対応しています。
Square(スクエア)でPayPay(ペイペイ)を導入する方法

『Square(スクエア)』でPayPay決済を利用する場合、管理画面上から申込みが必要です。
Squareアカウントを開設していない方は、以下よりアカウント登録を済ませておきましょう。
【申込無料】アカウント開設はこちら
それではスマホ、パソコンそれぞれでの導入手順を解説していきます。
スマホから申込みする場合








審査期間は15~30日です。
審査結果はSquareアカウントで登録しているメールアドレス宛に後日届きます。
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パソコンから申込みする場合






審査期間は15~30日です。
審査結果はSquareアカウントで登録しているメールアドレス宛に後日届きます。
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Square(スクエア)でのPayPay(ペイペイ)の決済手順・使い方
決済に使用する端末に「SquarePOSレジアプリ」をインストールし、ログインします。


1.キーパッド上で決済する金額を入力します。

2.ここでは「100円」をテスト決済してみます。

3.下部の「売上を確認」をタップします。

補足:
「SquarePOSレジアプリ」は名前の通り、POSレジとしても機能します。
事前に商品情報を登録しておくことで、決済時に商品を選択するだけで、合計金額を自動で算出することもできます。
「SquarePOSレジアプリ」内の画面上部にある「商品ライブラリ」をタップすると登録した商品が表示されます。




レシートを送付する場合はメールまたはSMSを選択し、お客様のメールアドレスまたは電話番号を入力します。
※別途、レシートプリンターを用意すれば紙でのレシート発行も可能
以上で決済完了です。


PayPayの申込ができないときの対処法
『Square(スクエア)』でPayPayを申込む際に「申込不可」と表示されることがあります。

これには2つの原因が考えられます。
原因.1|Squareアカウントが有効化されていない
Squareアカウント開設時に必要な情報が不足しているなどの理由で、アカウントが有効化されていない場合、PayPayの申込ができません。
店舗情報画面で「支払いブランド」の有効件数が0の場合、アカウントは有効化されていません。

この場合、PayPayのみならず、カード決済や電子マネーなど全ての決済手段が利用できません。
有効化するには、「有効件数:0」をクリックします。以下の画面が表示されるので、右下の「アカウントの作成を完了」をクリックします。

事業者情報の入力フォームが開かれるので、画面に従って情報を入力すれば、アカウントを有効化できます。

なお、アカウント有効化には通常15分から3営業日かかります。その後、PayPayの申込みができる場合は「有効化する」と表示されます。

原因.2|PayPayの利用ができない店舗である
そもそも『Square(スクエア)』を通じてPayPayの利用ができない店舗では「申込不可」と表示されることがあります。また、PayPayの申込が可能であっても、PayPayの加盟店審査に通らない場合は『Square(スクエア)』を通じたPayPayの利用はできません。
PayPayの利用不可の条件は『Square(スクエア)』が開示していないため、明確な理由はわかりません。しかし、特定商取引法における「特定継続的役務提供」に該当する業種では申込不可や審査落ちの可能性が高いです。
特定継続的役務提供とは?
『特定継続的役務提供』とは「一定期間にわたって継続して提供されるサービス(=継続的役務)」の中でも特定商取引法の中で規定されている3つの基準(業種・期間・金額)を満たすものを指します。
- 特定継続的役務提供に規定される7業種
-
- 学習塾
- 家庭教師
- 語学教室
- 美容医療
- パソコン教室
- 結婚相手紹介サービス
- エステ
特定継続的役務提供について、もっと詳しく知りたいという方は以下の記事をご覧ください。

これらの業種では、PayPayユーザーはPayPay残高のみで支払うことができますが、『Square(スクエア)』を通じたPayPay決済では「PayPay残高払い」に限定することができません。そのため、これらの業種では『Square(スクエア)』を通じてPayPay決済に対応することができないのです。
しかし、PayPay公式サイトから直接契約する場合は、これらの業種に対しても「PayPay残高払い」専用のQRコードが発行されます。そのため、『Square(スクエア)』を経由して審査に落ちた場合でも、PayPay公式サイトからの申込によって審査を通過する可能性があります。
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まとめ
以上、『Square(スクエア)』でPayPay決済に対応する方法をテーマに、決済手数料から加盟店負担の費用、Square(スクエア)を通じてPayPayを利用するメリットやデメリット、追加手順まで解説しました。
『Square(スクエア)』は、デザイン性の高い決済端末を提供し、実店舗からオンラインビジネスまで幅広い業種で使用できる豊富な決済機能を備えたサービスです。
開業したばかりの個人事業主でも導入しやすい独自の審査基準を持ち、PayPayはもちろんのこと、カード決済や電子マネー決済にも対応可能です。
また、契約の縛りがなく、決済端末は使用後でも注文から30日以内なら無料で返品可能なため、リスクなくキャッシュレス決済に対応できます。
これからキャッシュレス決済の導入を検討している方は、『Square(スクエア)』の利用を検討してはいかがでしょうか。
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よくある質問(FAQ)
【参考データ】
※.コード決済利用動向調査 2023年3月3日公表【キャッシュレス推進協議会】
※.コード決済が一気に浸透し、年間決済回数で初めてコード決済が電子マネーを抜く【PayPay株式会社】